見出し画像

日比遊一さんの講演会に行って来ました。


画像1

名古屋市美術館で行われた、映画『名も無い日』の監督であり、写真家の日比遊一さんの講演会に行ってきました。

映画の話と写真の話が盛りだくさんでした。
映画のキャスティングの話や制作に対する思い、映画の観客として想定した層(まさにその層が講演会にも足を運んでいました、映画を観た人がほとんど)、アメリカに渡ったときの話やNYの街を撮ったときの気持ち、日本に帰国したときに撮ったときの気持ちをプロジェクタで作品を見ながら語っていただけました。


写真については、どのように撮影したのか、どんな思いで撮影したのか、どのような状況で撮影したのか。
カメラを持つことは自分と向き合うことで、対象物を写しているようで自分自身が写り込んでいる、という表現は、とても納得しました。
カメラを持ち歩いて、気になったものや人を撮るスナップから、テーマをもって撮影するようになったきっかけとなった話もとても興味深かったです。
もともと俳優や映画監督を目指していたこともあり、写真家よりも映画のワンシーンなどからの影響が大きいかもしれないそうなのですが、ポートレートについては、ダイアン・アーバスの影響を受けたということでした。なるほど、作品に出ている、と思いました。


映画や写真の話のようでいて、結果としてほぼ人生についての話だったのですが(日比さんの口から出てくるエピソードがどれもぶっ飛んでいました。いい意味で。行動力とそれを結果につなげる力が半端じゃない。)『健さん』を撮影したときのエピソードがまた凄かったです。
Amazonプライムで無料で観ることができるそうで、いままで軽く流していたAmazonプライムにいよいよ入会しようかと思いました。入ったら入ったで映画を観まくることになるのは目に見えているので、だから逆に怖くて入れなかったところもあるのですが、でもこれは単品でお金を払ってでも観たいと思いました。
ロバート・フランクのドキュメンタリーも観たいので、どこで観ることができるのか探してみたいと思います。


スケジュール帳に書いたメモが8ページ。宝物になりました。
足を運んでよかったです。


欧米では何十回と展示されているそうですが、日本で写真を展示するのは2回目だそうです。
映画は愛知だと、今はミッドランドシネマ2、名演小劇場、イオンシネマ名古屋茶屋、で上映中、もう少しすると刈谷日劇でも始まるようです。写真展もまだ会期が続きますので、まだの方はぜひ。




お気持ち嬉しいです。ありがとうございます。