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【英文法の話003】節と句 その1

今回は「節と句」の説明をします。ちょっとややこしいかもしれません。

ところで、今回の説明に当たって「主語」と「動詞」が重要になります。念のため確認しておきましょう。

主語とは、日本語では「~は、~が」にあたる部分です。一方、動詞は品詞のところでも紹介しましたが、ここでは日本語で言うところの「述語」に感覚が近いものです。たとえば、

The student plays tennis very well.
その生徒はテニスを上手にする。

上の例文では、The student が主語になっており、plays が動詞(述語)になっています(ここに限ったことではないのですが、全体的に、英語は主語と動詞(述語)の対応を常に意識することが上達のコツです)。

節とは

さて、本題に移りましょう。節 clause は、英文を意味のあるまとまりで分けたときに、「主語と動詞が含まれているもの」を差します。上記の例文では、主語として The student、動詞として plays が入っていますから、節だといえます。

次の文はどうでしょう?

I think that she is a singer.
彼女は歌手だと思います。

上記の文の中には、主語が2つあります。I と she ですね。また、動詞も2つあります。think と is ですね。「I think」で1つの節を作っています。「she is」でもう一つの節を作っています。

接続詞 that の働きによってこのように主語と動詞の候補が2つでてしまっていますがここでは深入りしません。これは節が2つあると考えるんだ、と思ってください。

I(主語) think(動詞)→ここまでが1つの節
that she(主語) is(動詞) a singer. →ここは別の節

句とは

句 phrase は、節と同様に英文をまとまりでわけたもののうち、「主語と動詞を含まないもの」のことです。例文を見てみましょう。

Tom went to the beach.
トムはビーチへ行った。

なんとなく、to the beach が一つのまとまりだと思いませんか? ここには主語も動詞も含まれていませんね。こういうものを句と言います(ちなみにですが、上の文章は正確には「海へ行った」と訳します。海へ行くことは go to the sea とは言わず go to the beach と言うからです)。

Tom went [to the beach]. → to the beach が句。

まとめ

こういう細かい話をしだすと文法の説明だなぁと感じます…。さて、節と句の要点は以下です。

①節とは→主語と動詞のあるまとまり
②句とは→主語と動詞のないまとまり

「節と句って何?」と聞かれたら、上記を答えればOKです。

品詞とのかかわりについて

「4つの品詞を優先して覚えましょう」という話をしていますが、節と句も品詞とかかわりがあります。これについては次の記事で扱うことにします。

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