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【英文法の話009】文型その2 第2文型

第2文型の話に入ってきましょう。第2文型でポイントになるのは「補語」の概念です。

補語ってなんだろう

以前の記事で簡単に紹介はしていましたが、補語というのは何かの言葉の説明をつけくわえるようなイメージの言葉です。

補語のみで文を作ることはできません。かならず何か別の言葉(具体的には主語または目的語)が必要で、その言葉に対して説明を加えるように働きます。

第2文型を作る動詞

さて「文型を決定するものは動詞」という話も前回しています。第2文型を作ることができる動詞の代表をいくつか挙げてみましょう。

・be動詞
・look(~というように見える)
・sound(~と思われる)
・become(~になる)
・feel
・smell

おおむね、ある状態が変化したり、その状態があることを感じ取ったりする動詞が多いです。

第2文型はSVC

第2文型はSVCと表現します。C が補語ですね。ひとつ例文を見てみましょう。

She is happy.

S と V はすぐわかりますね。She が S、is が V です。happy が C になっていることがポイントです。

補語というのが、はじめはなかなかつかみにくいのですが、上記の文では She の状態を説明する言葉として happy が機能しています。こんな風にある言葉の説明をするものが補語です。

S=Cのコツ

参考書などでよく「第2文型の場合、S=C の関係が成り立つ」という説明が書いてあります。これは、第2文型中での補語の性質をいい表したものです。上記の例文で言えば、「She = happy」という関係が成り立ち、「彼女は幸せなのだ」という意味にとることができます。

この S=C は、第2文型と同じように要素が3つ必要な第3文型を、第2文型と区別するための方便なのですが、とても分かりづらいようです。これを理解するうまい方法として、動詞をbe動詞に置き換えて考えてみると良いかもしれません。たとえば以下のようなものです。

☆She looks tired.
 →looks を is にしてみると、「She is tired.」となり意味が通るので第2文型。
☆He likes soccer.
 →likes を is にしてみると、「He is soccer.」となり意味が通らないので第2文型ではない(この例では第3文型になっている)。

つまり、動詞の部分をbe動詞に置き換えることで、第2文型かそうでないかを見極めることができるというわけです。C にあたる単語に注目してみても、SVO の O と同じ品詞(名詞)が C になることもあるので、うまくいきません。

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