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町田啓太さんの黒沢

私は原作をちゃんと読んでいない。だから、元々の黒沢がどんな人かよくわかっていない。ドラマの中の安達と黒沢しか知らない。だからドラマの黒沢について。

黒沢はイケメンエリートビジネスマン。彼女はいない。安達が好きだから。取引先の受付係の女子が浮き足立つほどの美貌とすらりとした姿、努力に裏打ちされたトップの営業成績、性格もよくて、話も上手で、スポーツマン。

そんな完璧で万能な黒沢なのに、どこか寂しそう、不安そう、自信がなさそうで、ちょっと儚げ。どうしてなのかなぁ。

安達のことになると、焦ったり、暴走したり、ムキになったりするけれど、その時は、エネルギーが湧いて自分の目的(安達)がはっきりしているせいか、生き生きしてる感じがする。幸せそう。

ドラマの黒沢が、私の目には寂しそうで不安げで何故か少しだけ自信がなさそうで儚げに見えるのは、きっと町田くんのもつ透明感ある雰囲気のためだろうと思う。

好きな人を諦めなければいけないと、気持ちを打ち明けることすらも許されないと思いながらも、諦めきれない。このままただの同期として、せめて一緒にいたいという哀しい願い。

そういう気持ちを町田くんが演じると、悲壮感と繊細さと儚さ漂う青年になるのだろうと思う。

明るくてストレートな役やコミカルな役もいいけど、町田くんは哀しさもよく似合う人だなぁと思う。

実際にドラマを見ると、町田くんと赤楚くん二人の見た目の相性がまず最高。なんて美しいコンビ。制作側も、よくぞこの二人にオファーしてくれました。見た目だけでなく、二人とも演技力もあるからドラマもますます面白くなるし、見ているとどんどん自分の気持ちが登場人物に入り込んでしまう。本当に素晴らしいキャスティング。

町田くんが黒沢を演ってくれて、本当によかった。