『We Best Love 永遠の1位/2位の反撃』(テレビドラマ/台湾)
台湾・中国ドラマファンということもあり(これは何の前置きか?)、最近見ているものの一つが『永遠の1位/2位の反撃』。
偶然見つけて見始めたのは『1位』の最終回だったかな。主人公の二人がうまくいくところからだったので、正直あまり面白いとは思えないまま終わった。ただ、主人公の一人ガオ・シーダーが最後アメリカに行ってしまって、せっかく両想いになれたのに二人が離れ離れになるとはこれ如何に?と、ちょっとだけ先が気になっていたところ、すぐに続いて『2位』が始まったのであまり期待しないで見始めた(何故かかなりな割合で「あまり期待しないで見始め」ている自分に気づいた・・・)。
もう一つ、続けてみる気になった理由はレイ・チャン!前に『恋愛動物』で見て素敵だなぁと思ったけど、その後はあまりドラマで見かける機会もなくて残念だったレイ・チャンが見られるということで。
まだ2話までしか見ていないけど、予想より『2位』は面白い。
『1位』の話は学生だったみたいだけど、その後いきなり時間が経過して『2位』の方では二人はもう社会人。なぜかシーダーがアメリカに行ってから、5年も音信不通だったとかで、置いていかれた方のジョウ・シューイーは怒っている、恨んでいる、復讐してやる!という展開になっている(どう見ても”まだシーダーが大好き”が溢れているが、シューイー本人は盛んに「恨んでいる」を周囲に吹聴している)。
主人公の一人ガオ・シーダーを演じるリン・ズーホンは、『幸せのエチュード』(そういえばこのドラマでも、ずっと仲良く付き合ってきた親友の青年に実は好意を寄せられていた・・・という役だった)でみたときは、一見優しいけど元カノに無神経な役が好きになれず、演じていたリン・ズーホン自身もあまり好きになれなかった。でも、今回はいい感じ。
2話のお酒に酔ったたシーダーがシューイーの家に行って結局どうとかこうとかなってしまった場面がよかった。私はこの手のラブシーンはあまりじっくり見たい派ではないのだけど(というかむしろパス)、今回は二人の演技に見入ってしまった・・・。
リン・ズーホンの酔っ払っい演技が迫真。仲違いしている元恋人のジョウ・シューイーを扱う場面で動作がかなり乱暴でありながら、時々とても繊細な動作をしたりして、力のコントロールが出来ていないような動きだったのと、泣いたり怒ったり笑ったりと激しく変わる感情のコントロールがもはや不可能という演技が、迫真の酔っぱらい感を醸し出していた気がする。
それとシューイーの「え、何、何、なんなんだ今さら、ふざけるな、おれお前のこと恨んでるんだ!ちょっとちょっとちょっと・・・」という戸惑いと反発と怒りがない混ぜになった表情で、頭を鷲掴みにされてのっ引きならない状態になってしまっている演技がまた素晴らしい。シーダーを恨んでいるらしいけど(あくまでも本人談)、どう見ても”まだ大好き”だから、感情をあらわにして泣きじゃくるシーダーを見て驚いて、「アメリカで何があったの?」なんて、結局は優しく訳を聞いてやっている(そして、聞いてやったのに、酔っぱらいはそれに答えない)。
捨てられて恨んでいるとかシューイー本人は懸命にあちこちで言っているようだが、おそらく誰も信じていない。
思ったより面白いので、最後まで見られそう。