【日経先物】祝日の間にどれだけ上昇しているのか調べてみた
こんにちは、ジャド弟です。この記事を書いているのはオリンピックの開会式が行われた4連休の二日目の終わりですが、日経CFDを見ると連休直前の終値からかなり上昇しているようです。日経先物の建玉を持ち越している買い方はホクホク、売り方はヒヤヒヤといったところでしょうか。今回もそうですが、何となくの感覚では祝日明けの日経先物は祝日前より高く始まることの方が多い気がします。
…が、本当なんでしょうか。
というわけで、今回は祝日の間に日経先物がどれだけ上昇しているのかを調べてみました。
免責事項
調査・検証に用いたデータの正確性や調査結果の内容については間違いがないよう十分注意を払っていますが、その正確性や内容を保証するものではありません。(万が一データが不正確であったり調査結果が間違っていたりした場合はお知らせいただけると助かります。)
また、この記事は投資活動の勧誘や売買の推奨を目的とするものではありません。投資判断は読者の皆様の自己責任の下でお願いいたします。
定義
商品:日経先物ミニ
期間:2013年1月1日〜2021年7月20日
ルール:祝日期間の前営業日の夜間引けで買い、祝日期間明けの最初の営業日の日中寄りで閉じる。なお「祝日期間」とは休日が1日以上連続する期間のうち「金曜が平日、土日を跨いだ月曜が平日」となっている土日を除いたものとする。
「祝日期間」について補足すると、単独の祝日か祝日が絡んだ連休ということで、要は「普通の土日休み」以外の休みということです。例えば「土日月が連休」は祝日期間です。「水曜だけお休み」みたいな、1日しか休みがない場合も祝日期間です。
日経先物が祝日明けに高く始まることが多いなら、このルールでトレードした結果は損益グラフが右肩上がりになるはずです。結果はこのようになりました。
101回中61勝40敗の勝率60%。ということは、祝日期間明けに高く始まったケースが60%だったということで、確かに「祝日明けに高く始まることが多い」ということが言えそうですね。
では損益グラフはどうなったでしょうか。こうなりました。
右肩上がりかというと…全然そんなことはないですね。2016年の途中から2018年の始めまでは右肩上がりですが、2018年の始め以降はどちらかというと右肩下がりのように見えます。「祝日明けに高く始まることが多いなら、このルールでトレードすれば儲かるかも?」と思った人、ごめんなさい。儲からなさそうです。
ちなみに「普通の土日休み」を含めた場合はどうなるかというと、こうなりました。
勝率は56%とやや下がりましたが、損益グラフの形状はややましになりました。
なお、「普通の土日休み」のみの結果はこうなりました。
普通の土日休みのみの場合の方が損益グラフは右肩上がりに見えますね…。
月ごとの傾向を見てみる
これだけで終わってしまうとつまらないので、月ごとの傾向を見てみることにします。最初のルールに従ってトレードした結果をエントリーした日の月ごとに分けると、損益グラフはこうなりました。(字が小さくて見づらいかもしれませんが、1月から順に並べています。)
11月が右肩上がりな位で、どの月も上昇傾向も下落傾向もなさそうですね。
では普通の土日休みについてはどうでしょう。こうなりました。
1月は下落傾向、12月は上昇傾向がありそうです。
「ということは、11月の祝日期間と12月の普通の土日について買いトレードして、1月の普通の土日については売りでトレードしたら儲かるんじゃね?」と思った方、いますよね?それをやった場合の結果はこうなりました。
勝率63%、1トレードあたりの平均損益38.13円、そして損益グラフは右肩上がり!
でもこれ、後出しジャンケンみたいなもので、結果が良いのは当たり前です。今後もこの傾向が続くとは限りません。このルールで実際にトレードして勝てる保証はありませんので悪しからず…。
おわりに
「祝日明けは高く始まることが多い」という感覚が本当かを確認するために、祝日の間に日経先物がどれだけ上昇しているのかを調べてみました。確かに祝日明けは高く始まることが多かったですが、だからといってその性質を使ってトレードをしても残念ながら損益グラフは右肩上がりとは言えませんでした。祝日に建玉を持ち越す場合はよく考えた方が良さそうです。
それでは!
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