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【与論島】新型感染症による来島自粛解除について思うこと

こんにちは!

与論島生まれ、与論島育ちのジャッキー(@jacky_top_2019)です!

2020年8月23日に与論島を管轄している自治体「与論町」から来島自粛解除の案内文が出ました。

>>与論町公式HP:与論町新型感染症対策本部長メッセージ

本noteでは、来島自粛解除に関する与論島出身者として思うことを素直に綴ってみたいと思います。

しばしお付き合い頂けると嬉しいです。

|与論島の来島自粛解除について

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与論島では、2020年7月22日に新型感染症の感染者が確認され、2020年7月24日に県外在住の与論島出身者、観光客の皆さんを対象とした来島自粛要請が出ていました。

そして、来島自粛要請が発出されてから約1ヶ月、新規感染者が出なかったことで、ようやく来島自粛解除となったのです。

※14日間、新規感染者が出なかったことで、与論町は来島自粛解除に踏み切った


|与論町からのお願い事項

与論町からのお願い事項は、要約すると以下10項目になります。

・島内では感染防止対策を徹底してほしい
・来島の際は自身の健康に十分留意してほしい
・外出時は周りへ配慮した行動をしてほしい
・マスクをきちんと着用してほしい
・手洗いや咳エチケットを心がけてほしい
・3密を避ける行動をとってほしい
・室内の定期的な換気をしてほしい
・きちんとこまめに消毒をしてほしい
・飲食店では大声で会話しないでほしい
・与論献奉(お酒の回し飲み)をしないでほしい

要約すると10項目にも及ぶ来島者へのお願い事項ですが、この時代においては当たり前の内容ですね。

与論町からのお願い事項の全文は、以下URLにアクセスしてくださいませ。

>>与論町公式HP:与論町新型感染症対策本部長メッセージ


|来島に関するわたくしジャッキーの考え方

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来島自粛解除を受けて、県外に住んでいる与論島出身者、観光客の皆さんはどうするべきかを考えてみます。

結論としては、「自分が正しいと思う行動する」というシンプルなことなんですけどね。

とはいえ、それだけでは簡素なので少し私の考えを書きたいと思います。


|与論島における観光業の実態(ジャッキー調べ)

与論島の人口は、約5,000人。

農業、漁業、そして観光業が与論島の主たる産業です。

新型感染症で日本全国、いや世界中で観光業が大ダメージを受けています。

与論島の観光業も例外なく同様で、新型感染症の影響をモロに受けている状況。

実際に島内で感染症患者が出てから、とどめを刺されたような状況になっています。

ホテルを経営している知り合いに売上・予約状況を聞くと以下のような状況でした。

・07月:数組
・08月:1組
・09月:予約ゼロ
・10月:予約ゼロ

2020年の売上は10万円もないとのこと。

別にこの数字は、与論島に限ったことじゃないと思います。

東京都の離島、伊豆諸島や小笠原諸島は2020年6月19日に、来島自粛が解除されていますが、7月の観光客は推計で3512人と前年比で6割減ったとのこと。

>>あわせて読みたい:自粛は解除…離島に戻らない客足「気をつけて観光に」


|与論島民の気持ち(観光業に携わっていない人)

もちろん与論島民の全員と会話したわけではありませんが、一例として紹介します。

観光業に携わっていない与論島民としては、なんの他意もなく「ただただ、来島者が新型感染症を持ってこないか不安」ということでした。

新型感染症は目に見えない、ニオイもしない、人によっては感染していても何にも発症しないので気づきようがない、そんな感染症です。

それは不安になる気持ちも理解できますしその通りですよね。

できれば来てほしくないよね...、と本音を漏らす人もいました。


|観光業に携わっている与論島民の気持ち

観光客の方に来てもらえないと生活が成り立たない、ホテルや店が潰れる、そこまで追い詰められている人がいることも事実。

とはいえ、「もし自分のホテルや店で感染者が出たらどうしよう」、「感染予防対策にも限界がある」、「やれることをやったとしても100%じゃない」、そういう複雑な気持ちになっているとのことです。

今の生活を守るため、この状況下でも与論島に来たいという方がいる以上、営業し続けると知り合いのホテルオーナーは言っていました。


|来島することについて、正解はあるのか?

はい、1つだけ正解があると確信しています。

それは、「感染した人を受け入れる、責めない支える」ということに尽きるのではないでしょうか。

わたしは先日以下のツイートをしました。

思ったよりも反応をいただき嬉しかったです。

田舎には「村八分」という言葉があるように、何か問題があった場合に爪弾きにする傾向にあります。
 ※別に都会にもありますけど

今回の感染症患者に関しても島の友達と感染者が村八分にならないと良いね...、と話していました。

上記で紹介している南日本新聞の記事は、島民が感染者を温かく迎え入れている様子が報道されています。

もちろん、全島民が同じ気持ちだとは思いません。

不快に思っている人は、島内にいるとは思いますが、大多数の人が温かい気持ちで「感染した人を受け入れる、責めない支える」を実践している結果だと思い、記事を読みながら本当に嬉しくなりました。

「与論島民最高じゃん!」、私の心から出た言葉です。

「感染した人を受け入れる、責めない支える」、この実践があれば、観光客の方を受け入れて、与論島の経済を回すことができると思いますし、回さないと与論島の経済が死んでしまいます。


|また感染者が出たらどうするのか

「じゃーさぁー、また都会から感染者が来たらどうするの?ヤバくない?」与論島を愛する友人が私に発した言葉です。

ちょっと怒っていました。

与論島を愛するが故に言った言葉だと思い、嬉しくなりましたが、正直にいうと返答に困りましたね。

この議論は、与論島だけに留まらず日本全国、世界中で起きている論争です。

「ゼロイチの議論」で県外在住の与論島出身者と観光客の皆さんを完全にシャットアウトすることが果たして正しいのか、ということ。

結局この議論はぐるぐる回る一方で答えはなかなか出ないのです。

「経済を止めると与論島の観光業が死ぬ」
「県外から受け入れると感染者が来るリスクが高まり島民が感染するかも」

双方の歩み寄りは非常に難しい。

なので、2020年8月23日に与論町から出された来島自粛解除の案内文も明確に「与論島に来てください!」も「与論島に来ないでください!」、どちらも書かれていません。

ただ、書かれていることは「与論島に来るのであれば、感染症対策を充分に行ってください」という内容です。

観光業に携わっていない島民と、観光業に携わっている島民の両方に配慮をした形だと理解しています。

なので、「与論島に行っても良いんです、帰っても良いんです」、感染症対策さえしたら。

感染症対策は、ヨロン島観光協会から「島旅のしおり」なる注意事項のまとめが出されていますので参考にしてくれたらと思います。


|まとめ:ジャッキーは与論島に帰るのか?

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9月半ばに、与論島に帰ります。

飛行機のチケットは新型感染症が世界的に問題になる2020年のはじめに確保済みです。

きちんと感染症対策を行い、できるだけ人に会わず、お店にも入らず過ごそうと思います。

とはいえ、既に会いたい!と言ってくれる方が多数いらっしゃるので本当に嬉しいしありがたいです。

私自身は今のところ体調不良もなく、普段の仕事もテレワーク中心なので感染していないと信じていますが、検査を行っていないので感染していないと断言はできません。

そんな中で私を受け入れてくれる家族、友人に感謝したいと思います。

本noteを不快に思う方がいたら申し訳ないです。

ただ、一意見として「あー、こういう考え方もあるよね」と思ってくれたらありがたいです。

与論島を大事にする気持ち、愛する気持ちは一緒だと思いますので。

それでは、与論人ジャッキー(@jacky_top_2019) でした。

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