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なんとなくバズってるのは知ってるけど、世界のBL市場って実際どうなん?の話

「チェリまほ」とか「タイ沼」とか…
最近ではLDHが急激に力を入れ始めて、喜ぶ人も多い傍ら、ファンの間でも(推しがBLはちょっと…)(チェリまほが当たったからって…)っていう意見も少なからず見かけるように。なんかバズってるっぽいしLDHが力入れてるけど、結局よくわからない人も多いのではないかと思うのでこんな記事作ってみた。
まあ、井戸端会議覗くくらいの気持ちで見てってください。すべてあくまで個人の感想ですが、自分のオススメ作品とかそういうのは抜きにして書きます。

コロナ禍でバズったタイ沼

タイ沼の代表作といえば「2gether」なんじゃないかな?

もともとはYouTubeで無料で見られたうえ、ファンが有志でつけた日本語字幕がついていて、コロナ禍で世界中が外出自粛を余儀なくされていた真っ最中に放送されていたこの作品はSNSで拡散されて大人気に。

「Bright×Win」という2人はこの作品でまたたく間に世界的スターに。

2人のインスタのフォロワー数は1600万人と1400万人。日本人でここまで多い人っていないんじゃないかな?よく知らんけど。
もともと人気だった人がキャスティングされたわけではなく、この「2gether」をきっかけにこれだけの支持を得たお二人。多分昨今のBL市場で一番躍進した人だと思う。

「GMMTV」とは?

コロナ禍になる前からBL市場は世界でじわじわきてた。タイ・台湾はいち早く世界を見据えて作品作りをしていたように思う。
日本が気付いていなかった…というか、日本では昔から実写BL作品はあったが、メジャー作品としては作られなかったゆえに低予算でクオリティーという点において原作のファンを満足させることができないことが多く、実写BLへの抵抗感が強かった(私含め)。
そこに急遽メジャー俳優てんこもりで乗り込んできたオリジナル作品「おっさんずラブ」。日本ではこれをきっかけに徐々に実写が受け入れられてきた感じ。
コロナ禍でタイ作品がバズる前は「おっさんずラブ」から実写沼に飛び込んだ人が「アジアにいい作品いっぱいあるよー!」と色々オススメしてたような気がする。

先ほどの「2gether」の話に戻ります。この作品は「GMMTV」というYouTubeチャンネルで配信され、出ている俳優もほとんどが「GMMTV」所属。

「GMMTV」って何?事務所?放送局?制作会社?

簡単に言えば事務所であり、放送局であり、制作会社でもあるみたいな。

GMMTVが作品を作って放送までやってるので、例えるなら…LDHが作ったドラマにLDHのタレントが出て、地上波のLDHチャンネルで放送してるみたいな。(伝われ)

「2gether」をきっかけに実写BLにハマったら、他にBL作品はないの?ってなるのがオタクというもの。GMMTVは「2gether」以前に、実写BLの元祖火付け役とも言える「SOTUS」というモンスター作品を制作していて、所属タレントはコロナ禍前から海外飛び回ってイベントをやってた。そんな「SOTUS」をきっかけにGMMTVはBL作品を多数制作。しかもドラマは日本語字幕付きで公式YouTubeチャンネルで見られる…メイキングも…出演してる俳優のバラエティー番組も!
こうしてじわじわと世界中にファンを増やしていったのでした…
※ちなみにGMMTV制作のBL作品の特徴として、キスより先のラブシーンはほぼない(健全!)ということがあげられると思う。ストーリーが面白くて人にオススメしやすい。

誰が言い始めたかは知らないが、GMMTVでは主にこの4組が四天王ペアとされているらしい。「2gether」がバズった時に、既に人気が高かったBL出身の4組を集めて配信イベントやったりしたので、それがきっかけかな?

今ではタイBLは日本の企業が買い取っているため、YouTubeではほとんど見られなくなってしまいました。が、アマプラ、Netflix、U-NEXT、TELASAなどの配信サイトでいっぱい見られるようになってますので興味ある方は検索してみてください。

世界的に凄い人気で、日本でも徐々に人気になりつつあることにいち早く気付いた「テレ朝」がGMMTVと業務提携。

なのでGMMTVの作品はTELASAで見られる率高めです。

まあそんなGMMTVが今年の夏、「2gether」や「SOTUS」の主演俳優含む事務所の売れっ子俳優を総動員して満を持しての大型来日イベントを開催。

そのイベントに、現在はタイ留学中のBBZとサイフィの子たちが渡タイ直前に見に行って、更には関係者として記念撮影までしてもらってたというわけです。ビックリした。

このイベントで来日した人はほとんどBL出演者。というか、今アジアの俳優はBL出演したら海外でイベントができると言っても過言ではないし、来日してイベントをしているタイの俳優さん=BL作品の出演者。

このイベントの来日までの一部始終の裏側もYouTubeに上がるし、日本語字幕もついてる。空港の盛り上がりっぷり、もはやこれも1つのイベント、文化。

LDHとBLの親和性

かねてより世界での活躍を目標に掲げてきたLDHにとって、全くノーマークだったであろう「チェリまほ」で一気に世界中に注目された町田啓太の存在はかなり大きかったと思う。

身も蓋もないことを言えば、今は音楽で世界を目指そうとしてもK-POPには勝てない。が、マンガおよびBLは日本発祥の文化で作品数も多分世界一。正攻法ではないかもしれないがそれをきっかけに世界進出をしたいと考えるのはアリだと思う。

チェリまほ以前の日本のドラマは権利関係が厳しく、世界中を巻き込んだブームを作るのは難しかった。「チェリまほ」は放送開始当初にタイのBL情報垢が「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」というタイトルを面白がって拡散され、さらに日本のドラマにしては珍しくYouTubeで第1話を公開していたことで、タイをはじめ世界中に注目されることとなった。

それに加えて、八木くんが出演した「美しい彼」が中華圏を中心に注目される。「チェリまほ」と「美しい彼」は最近の日本の実写BLとしては名作2TOPと言えるんじゃないかと思う。(諸説あり)
両作品とも劇場版が制作されることになったし、この2作品を引き当てたLDHマジで凄い。

もちろん今は「BLをイケメンの登竜門に」と考える事務所も多く、日本でも実写BLの作品数はどんどん増えているし百発百中のヒットは難しいと思う。とはいえ、今は『アジアBL』に一定数のファンがいて、ドラマをきっかけに世界から注目されてアーティスト業を充実させられる可能性があるなら挑戦したいと思うのも当然なんじゃないかな。

LDHは日本のGMMTVに…?

ちょっと前にEXILEをツイートしたのをEXILEサイドが見つけて繋がったTay Tawan。(私事ですが「推し」です。)

これもまた運がいいというかなんというか、タイのBL四天王ペアの1人がEXILEを知っててくれたという珍事件。

それがきっかけかどうかはわからないが、留学先のタイで制作したBBZとサイフィの番組にタイ語の講師として出演してくれました。

それ以外にも「New School Breakin’」に出てくれた「Ja&First」や「Upくん」といったタイの俳優さんたちはGMMTV所属ではないものの、タイのBL作品に出演された方々。彼らをゲストに呼んだってこともある程度BL人気を意識してるんじゃないかな…

(余談ですがUpくんはおのちゃに似てるな…と思いつつドラマを見てました。)

タイBLも日本の比じゃないくらい大量生産されているけど、GMMTVの作品となるとやはり期待値が高い。
ドラマ制作の仕組みが違うので何とも言えないけど、LDHが関わるなら見ようかな…ってくらいの事務所箱推しで信頼を得られればまたチャンスも拡がると思うので、木村慧人くんの作品も人気になると良いな(小声)

ほんとはタイだけじゃなくて中国や台湾などのBL&ブロマンスのビッグウェーブの話もしたかったんだけど、こっちは色々複雑だし長くなってしまったので一旦解散!!!

以上!!!

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