高いワインと安いワイン。

「良い(高い)ワインより、安いワインのが美味しいなぁ」と思う事、
家でワインを飲む時によくある事だと思います。

モチロン味の好みなども多いにありますが、それ以前のいろんな理由があると思うのです。

わかりやすい例えをひとつ。

女性の方なら「あるある!」と思う事多いと思うんですが、

めずらしく奮発して数万円の高いクツを買ってみた。
ヒールが高くて素材も良くて色も可愛くてこれを毎日でも履きたい♥てか履ける自分になる♥

でも家帰ってみて手持ちの洋服に合わせようとした時、、、
あれ?でも私ってば今、持ってる洋服、ジーパンとパーカーとTシャツばっかじゃね?
スカート履いたのなんて去年の友達の結婚式以来なくね?
コートもモッズパーカーとダウンと毛玉だらけのPコートしか持ってないじゃん!!!
うわっ!靴下もユニクロの3足1,000円のしか持ってない、、、

結局→このクツに合わす洋服ないじゃーん!靴だけ浮きまくりで、逆にダサくね?!?!?
これに合わす服わざわざ買うのもめんどくさいなぁ、てかクツ買ってもうお金無いし。
頑張ってみたけど、毎日の事だと思うと結局使い勝手の悪いモン買っちゃったなぁー、、、
やっぱABCマートで買った3,800円のコンバースが一番いいや。

みたいなね。

ワインもこれと同じ現象が起こるのです。

アメリカやスペインのワインは、ややそれだけで完結できる、洋服でいう所の
「ワンピース」なイメージがあるので、
「それだけで充分おいしい(コーディネートがキマる)」な感じになれるのですが、

フランスやイタリアの高級ラインは
「靴」「鞄」のイメージなので、
洋服のトータルコーディネートがとれないとイマイチなんです。
それは、ワインでいう所のその他の要素(先ほどの例えだと「洋服」)=「料理」になるんですね。

それ(ワイン)自体はとても素晴らしいのに、それだけだと完成されない感じ。
素敵な靴にあうコートなり、スカートなり、ワンピースなり、ブラウスなり。
それがあって、やっと初めて
「素敵!!!」っていう完全形になるんです。

家で飲む時って、まぁ、皆様の経済状況によって全然変わるとおもいますが、
わたくしの安月給基準(えぇ、新卒22歳と大差ないですよ)で言いますと、
「高いワイン買ったから、ツマミは安く」
って発想になる人、多くないっすか???

それがそもそもの間違い!

「今日はワイン飲むからカマンベールチーズ買おう♪」って時も、
伊勢丹のチーズショップで2,000円のブリーを買うのか、
明治十勝の320円のカマンベールチーズを買うのかで全然話が違って、
後者なら、同じスーパーで売ってる1,500円〜2,000円のワインで充分。

ま、この理屈は100%ではなく、たまに「1,500円なのにこの味ですか?!ウソでしょ?!」ってくらいすんごいのもあるので一概には言えませんが、
前途の感覚でいれば大抵ハズれる事はないかと。

だから、
「すっごく高いワインを頂いた」
という時は、ちょっと無理して伊勢丹とかで普段買えないようなチーズやお肉を奮発してみてください。

スーパーで2,000円のワインを買ったら(スーパー基準でいったら高額ですよね)スーパーの中でちょっと良いお肉でも買ってください。980円の牛肉とかさ。

ポテチ食べたいけど、ワインも飲みたいな〜って時はスーパーで一番安いワインを選んでみよう。

その時にやっと、そのワインの実力が発揮されます。
それが一番美味しいマリアージュになります。

ワインってありがたい事にピンからキリまで幅広く揃えられているから、
「安いワインは美味しくない」「高いワインも、皆が言う程たいした事ない」って偏見的に思わないでほしいなぁと思います。

自分のライフスタイルに合ったワインが絶対あるから、それを選んで楽しんでいただきたいと思います。

自分のライフスタイルに合ったワイン。
それが、あなたの「美味しいワイン」であって、上も下もないんです!って私は思っております♥

(と、いいつつ、味云々ではなく「アルコール度数」の関係で私はワインでたっっっっっくさん痛いメにあっているので「もう、ワイン嫌、、、、」というまったく別次元の発想になったりする事もよくあるんですけどね。それはまた別の話、、、)

【追記】
「同じワインなのに、お店で飲む方が美味しい」っていうのもありますよね。
お店の場合は、雰囲気や保管方法の影響もありますが、グラスが大きく影響している場合があります。
そのワインにあったグラスで飲むと、びっくりする程、味が変わるんですよ!
これホントに!!!!
「同じワインならAmazonで買った方が安いじゃーん」って思いがちですが、多少高くてもお店で飲む方が価値はあるかもしれないですよ。

右400円くらい。左40,000円、さらに倍(クイズダービーのイメージ(平成生まれの人は分からないだろうネタw))どちらも合わせ方によって、ちゃんと「美味しいワイン」になりうるのだよ。

【さらに追記】

写真右のセブンイレブンで買ったカベルネソービニヨンにしては軽〜いこのワイン、白のシャルドネも買って、どちらも空飲み(ツマミ無し)にはうってつけでしたが、冷蔵庫に残ってたスパムとエリンギをバター炒め(正確にはマーガリン炒め)にして合わせた所、シャルドネは強烈に苦みが増してマズかったのですが、カベルネはなかなかの相性でした。シャルドネもさして悪くないと踏んでたのになぁ。びっくりする程イマイチだった。やっぱ人と人と同じ様に卓上の計算では分かり得ぬ事があるのですね。

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