三国志大戦の魅力を破壊する漢鳴・覚醒

※ この記事は三国志大戦を遊んでいる方向けの記事です
※ この記事は三国志大戦というゲーム自体に警鐘を鳴らすもので、漢鳴・覚醒デッキを使用する方を否定する意図はありません
※ 基本的には自分は三国志大戦の大ファンです。

バージョン3.1.0Cが発表され、無事司馬徽と司馬懿が弱体修正されたので、この記事は公開しなくていいかと思ったのだけど、司馬昭が上方修正ということで少し危ないかと思って公開自体はしてみることにした。

三国志大戦の魅力は以下だと思う。
1. デッキ構築
2. 計略の選択
3. 計略のタイミング
4. 攻め・守りの判断
5. 宝具の選択
6. 宝具のタイミング

この要素を破壊するのが漢鳴・覚醒であると考える。順に見ていこう。

1. デッキ構築
デッキ構築は武将の特性や計略の特性を見て何と何とを組み合わせるか、何と何とが相性がいいのか探し、考えて組み込んでみて試すというのが楽しみだと思う。(わかりやすい例だと兵力が減る計略に兵力回復を組み合わせるとか)
そんな中、漢鳴・覚醒は大きく言って準備計略と本番計略に別れる。つまり組み合わせはある程度決まっている。(ちなみに漢鳴デッキの場合は本番計略の武将に皇甫嵩が入ることがほぼ確定している)準備計略と本番計略の相性がいいのは当たり前なのでここに何かしらの工夫が入る余地は残念ながら無い。漢鳴・覚醒デッキで面白いと思ったデッキを皆さんは思い出せるだろうか?自分は思い出せない。(と言いつつ皇甫嵩なしの漢鳴は面白かったりする気もする。隠密神速など。あとは幕引きの時など)

2. 計略の選択
戦いの展開や相手のデッキによってどういう計略を選択するのかというのはこのゲームの醍醐味の一つである。時には自分が注目していない計略を連打されて窮地に陥ったりして、試合後に感心したりすることもある。いろいろな相手に対応するために二の手三の手を用意しておいて、状況に応じて使い分ける(このポイントは1. デッキ構築かもしれないが)というのもある。この駆け引きが面白い。しかし漢鳴・覚醒デッキは最初から使う計略が決まっていて、変更の余地がない。マッチした瞬間に何をどの順番で打つかが決まっている。
例:
司馬徽→司馬徽→漢鳴の挑発→皇甫嵩
暁の狼吼→九天之光→九天の光→高潔の目覚め

3. 計略のタイミング
計略のタイミングは非常に大切である(分かりやすい例だと先に超絶を打ってしまうと雲散されてしまう、みたいな感じ)。計略によって相性があり先打ち・後出しどちらが強いかという話がある。また、武将の位置関係は計略発動にとってはとても重要な要素で(超絶強化が雲散されたとしても暴れ回った後ならおいしいなど)、そこも面白さの一つである。
漢鳴・覚醒にとっての準備計略にとってはタイミングはあまり重要ではなくとりあえず打てばよいので、駆け引きは生じない。内容も長時間続いて守りに使いやすいタイプのものが多い(唐彬など。司馬徽・司馬懿はとりあえず修正された)。つまり、使用計略はマッチした瞬間に何をどの順番で、そしてどのあたりのカウントで打つかが決まっている。

4.  攻め・守りの判断
このゲームは攻めるべき時に攻め、引く時には引くことが重要である。その判断を下すのが楽しさの一つでもある。
残念ながら漢鳴・覚醒デッキにおいては守守守守攻という展開しかない。

5. 宝具の選択
皇甫嵩なら速軍、覚醒なら多分晋軍か増援

6. 宝具のタイミング
漢鳴・覚醒だったら多分最後。

というわけで、漢鳴・覚醒がいかに危険であるかお分かりいただけたかと思う。
これらを使用している方を否定したい意図は本当に無く、こう言った弊害があるにもかかわらず、開発側が漢鳴・覚醒を放置していることが問題だと考える。リスクが低くて強いデッキを使って勝つことは遊ぶ上では当然だとも思うので。

バージョンが新しくなって、確実に漢鳴・覚醒は減ると思う。その状況になった時に、少なくとも前のバージョンより面白くなると思う。開発の方に伝えたいのは漢鳴・覚醒の使用率が下がったとしても決してその使用率を元に戻す必要はない、ということ。なぜなら上に挙げたように存在自体が三国志大戦の魅力に反しているからである。

と、ここまで書いたのだが、漢鳴・覚醒のいいところは1試合の状況が刻一刻と変わっていく点(漢鳴・覚醒に有利になっていくだけ、ではあるんだけど)だと思う。なので、適切なリスクを引き受ければ面白い勢力になるかもしれないとは思う。準備計略がもっと弱くなったりリスクが増えたりするとか。相手の士気が増えたりしてもいい。

開発陣を応援しています。

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