英傑大戦で騎馬単が強デッキなことがゲーム全体に与えている悪影響について

※ この記事は英傑大戦を遊んでいる方向けの記事です
※ この記事は英傑大戦というゲーム自体に警鐘を鳴らすもので、騎馬単デッキを使用する方を否定する意図はありません
※ 基本的には自分は英傑大戦の大ファンです

英傑大戦のバージョンアップが発表されました。今回の騎馬単への調整ですが、風林火山が0.4C短縮という調整のみでした。ちょっとこれは今一度、騎馬単によって生じている問題を整理した方が良いのではないかと感じたので書くことにしました。

以前の記事: 騎馬単が強デッキなのはゲームとして問題であるという話

以前、この見出しの記事を書きました。ここでは騎馬単のデッキ自体の問題点についてフォーカスして書いたのでぜひ読んでいただければと思います。
この記事を書いたのは1年以上前ですが、未だに騎馬単が強デッキなので現バージョンでも適合する内容だと思います。

今回はデッキ単体の問題だけでなく、騎馬単が強デッキなことがゲーム全体に及ぼしている悪影響について書いていきたいと思います。

悪影響について

では騎馬単が強デッキであることがゲーム全体に及ぼしている悪影響について挙げていきます。
・流通するデッキパターンの幅が狭くなる
・騎馬武将の持つ計略を弱くせざるを得ない
・分断の発生

一つ一つ見ていきましょう。

流通するデッキパターンの幅が狭くなる

みなさん、デッキを組んでいる時によく思うことないでしょうか、「あ、これ騎馬単に勝てないな」そういって色々な思惑で手に取ったカード群を破棄した経験が何度もあると思います。
現状、騎馬単はとにかくライン維持能力が高くカウンター能力も高いため、何か対応策を持ったカードを入れないとかなり厳しくなります。
もちろん騎馬単には弱点もあり、勝てないデッキにはとことん不利というのはあると思いますが、白兵の強みがあり無理なカード入り以外のデッキにはそこまでの不利がつかずに立ち回れる相手が多いと思います。雑にいうと1割は無理、2割は不利、それ以外は全部有利、みたいな感じです(この数字は全然合ってはいないと思うのであくまでイメージです)。
また、騎馬単は基本的にはテンプレの4枚が流通することになりますがその4枚が流通する結果、それと引き換えに数百・数千のデッキがプレイされることなく消えていっていると思います。これは流通するデッキパターンが狭くなっていると言えるのではないでしょうか。もし騎馬単が強デッキでなければもっと色々な相手や可能性を秘めたデッキとマッチしたんじゃないかと感じます。
以前、公式から騎馬中心のデッキの勝率が高いので超絶騎馬を強化しました的なアナウンスがあったと思いますが、まさにそれもデッキの幅を狭めている方向性を象徴していると思います。
そういった超絶騎馬がなくても白兵でどうにかできる調整なら良いと思うんですが、とにかく現状では騎馬壁が強すぎて高武力騎馬を前に出されているだけで大半のデッキは消耗するという状況です。なので騎馬単を見た対抗計略を入れないと勝ち筋がなかなか作れません。(高武力騎馬を前に出すことの騎馬単側と対抗側でのリスクが釣り合っていない話は以前に前述の記事で書きました)
こういう話になると、騎馬単が弓盛りを抑えていてそれはそれで役割を持っているという話が出てきますが(もちろんそれはその通りだとも思いますが)、問題にしているのは弓盛り以外の相当な範囲のデッキも抑えちゃっているということです。

騎馬武将の持つ計略を弱くせざるを得ない

今回の風林火山下方修正でも言えることですが、基本的に騎馬が持つキー計略は弱いです。
それは騎馬単で使用されているキーカードを見ていけば分かります。
信玄、司馬懿、山県、王騎、陸奥。騎馬単でしかほとんど見ません。(王騎はスペック要因として採用されているのは見ますが)
つまりこれは騎馬単以外で使用するには計略が弱いからに他なりません。逆にいうなら弱いキー計略しか使えないにも関わらず強デッキになるくらい騎馬単編成が強いということです。
ちょっとここで自分の話をするのはアレですが、もともと自分はバランスデッキで陸奥を使っていましたが、騎馬単での陸奥が強すぎて計略が超絶弱体されてしまいました。結果そのデッキは破棄しましたし、騎馬単以外から陸奥というカードはほぼ完全に消えました(蒼以外の騎馬単がメインになるバージョンであればゲーム自体からも消えます)。面白いカードだったんですけどね。そういう状況がずっと発生しているのも結局兵種的なバランスが歪んでいるのを計略のパワーで調整しているからだと思います。この状況が改善されない限り今後の新カードでも騎馬のキーカードというのは出ないと思います。(出たとしても騎馬単王騎みたいな状況が再現されすぐに弱体されると思います)

分断の発生

一つ前の項目と関連しますが、現状では使われるカードが騎馬単専用カードそうでないカードとで分断されています。(次のバージョンでは武田信玄がそうなるでしょう)
そして、騎馬単が強デッキなことで騎馬単を使っている人とそうでない人とでゲームへの感覚だったり持っているスキルなども分断されていると思います。もし騎馬単が強デッキではなく、単純に騎馬単が好きな人が職人技を磨いて使っていくタイプのデッキならそういった分断もむしろ個性としてゲームに幅をもたらしてくれると思いますが、現状はそうではありません。

解決策

では最後に自分が思う解決策を書いていきます。あくまでも勝手に書いているだけなので絶対に正しいとは思いませんが、風林火山を0.4C短縮するといった計略の調整ではなく兵種バランスやシステム的な面で変更をするのがこの問題の解決なのではないかと思います。
・騎馬の攻城力を下げる
・騎馬の英傑呼応に対する影響力を下げる(呼応ダメージはデッキの攻城力に依存するなど)
・槍兵を速くする(その代わりに攻城力を下げるなど)
・槍檄が当たった馬は再加速までの所要時間がわずかに増える(騎馬壁が強いのでそれの対抗策)
・斬撃モーションから発動までの時間をわずかに短縮する(その分チャージ時間を増やすなど)

終わりに

なんだかんだで、英傑大戦はこの騎馬単問題以外はかなり面白くプレイさせてもらっています。
開発ありがとうございます。
ゲームセンターが大変なご時世ですが、今この楽しいゲームで遊べていることに感謝しています。

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