プロリーグ鳳凰位戦A1リーグ第3節
日付が変わるころに書いてます。
このところ全く休みがなく忙殺され、トラブルも重なり、疲れがなかなかひどくて。
十段戦も対局開始直前に手元が狂って盛大にコーヒーをぶちまけてしまい、ずぶぬれのスーツで対局する羽目に。(対局者のみなさん、きっとコーヒー臭かったとおもいますごめんなさい。)
それと、4回戦の途中、急に左の鎖骨あたりがすごく痛くなって、「あーもう歳だし、ちゃんと休んだりケアせんとダメだなっ」と反省しながら敗戦の帰途についたわけですが。
今日もまあ、お仕事の忙しさが激しくて、どれくらいかというと夕方の3時まで食事をとる暇もないくらい、じゃなくて正味なかった。
健康マージャンの運営なのですが、たとえるならどういう感じかというと、居酒屋の仕事に近いんじゃないか?と。
フロアマネジメントや雑用はもちろんのこと、あちらこちらで賑やかにやってるなかで「せんせーこれ何点?」とか「これあがれる?」とか四方八方からひっきりなしに呼ばれるんです。時には、なかなかヘビーなトラブルも。
まあ、それが好きでやってるんですけどね。
そこで長年やってると、鍛えられて、だいたい半径4卓くらいのできごとは、離れていても常時把握できるようになってきます。
例えば何卓か向こうの卓で点数計算の間違いがあったら、飛んでいき、「それは40符なんで2600点ですよ」ってお伝えすると「せんせーすごい!」って言ってくれるんですが、まあ仕事なんで誰でもそうなります。
きっと同業のかたは頷いてくれるとおもいます。
今日もそんなこんなで忙しかったのですが、また例によって左奥の卓がなんか話し合ってます。
「小三元と・・・ホンイツもあるから、倍満ね!」とか。
普段だったら、間違いやすい、見落としやすい系の点数は、一応その場にいって一緒に確認したり、アガリを讃えたりするのですが、目の前の仕事が全くおいついてなく、つい「まあいいか」と甘えた考えになり、そのまま放置してしまいました。
ところが、実はそれは数え役満だったんです。
(うちの健康マージャンでは数えを採用)
ホンイツ、ホンロー、トイトイ、小三元、ドラ3。
役満は記念撮影をすることにしています。
今回は、たまたま別の責任者が遠くから気が付いてくれて、役満と発覚したのですが、生徒さんのせっかくの役満記念が闇に葬り去られるところでした。
そこで、はっと気が付いたんですよね。
今の私は、よく言われる話、忙しい=「心」を「亡」くしている状態だと。
こんな時は普段なら気が付く大事なことを見落としてしまう。
こんな状態で仕事をするのもまずいし、このまま明日のプロリーグに臨むとまずいな・・・と。
健康マージャンが終わったあとは、夜まで千葉大学競技麻雀部の部活動でした。
新入生も入り活気があります。
昼間のこともあったので、少し仕事の手をとめ、一緒に卓にはいり若者と対局を楽しみました。
途中では、初心者のために、点数計算講座なんかもやっていました。
ほっこり元気がもらえるんですよね。
で、仕事をしながら、ちょこちょこ合間に、A2リーグも視聴していました。
2回戦の南3局1本場
白鳥 翔プロがこの局面で1分近い長考をしました。
私は白鳥 翔プロの長考が好き、というか何を考えているのか、何を読んでいるのか追って予想するのが楽しいのです。
いったいどこまで深く深く潜ってるんでしょうね。
ただ、それはあくまで手牌読み・河読み・山読みの予想であって、手組の構想についての予想ではないことがほとんどでした。
わたしならこの手で切る牌の第一観は1ピンでした。
三色同刻をメインに、せめてタンヤオをつけて高打点を狙います。
どちらが良いかという優劣の話ではありません。
そのようにしたい、というシンプルな話です。
ここでリーチにいく、というのは普通なのかもしれませんし、他の方がそう打っても、「うんうん、そうだよね」と思うだけです。
ただ、白鳥プロがここで6ソーを切ってダマテンにしたのには驚きました。
そして、インタビューでこの局面が拾われたおかげでその理由を知ることができましたが…
白鳥プロも三色同刻をみており、高打点狙いという視点だったのです。切る牌こそ違えど、相似するものがあることにびっくりすると共に、少なからず嬉しい思いを抱きました。
前からそうだったっけ…?いや、違うよね?みんな色々トライしたり、変わっていくんだなあ…と。
わたしは1ピンを切ると書きましたが、それっていつもいつも絶対同じ選択するとは限りません。もちろん場況や局テーマも関係するのですが、その時のコンディション、心のありようによって、視野も違い、たとえば三色同刻を見落としたり、他人への放銃や失点・アガリ逃しが怖かったり…同じ選択ができなかったりするのです。
すべては「心のありよう」です。
自分がどのような状態なのか、によって見えるものはかわり、行動はかわり、結果は変わるとおもいます。
昼間の健康マージャンで、「気が付く⇒動く」ということができなかったことと、この白鳥プロの決断を目にしたことは、うまく書けないけど、妙なリンクがあり、私に気づきを教えてくれると同時に前向きな気持ちをもらえました。
今日は睡眠を優先して、ゆっくり休んで、明日の対局に備えたいとおもいます。
「渚のリーチ」は終わった後にゆっくり読みます。
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