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ラカトシュ

ぼんやりとお茶の時間を過ごしていた。バックグランドでヴァイオリン演奏の『ハンガリー舞曲5番』が流れている。

iPhone をランダム演奏にしているので何の曲がかかるかわからない。珍しい曲がかかったので耳をすますと、ラカトシュが演奏している。

ラカトシュを聞くと昔を思い出す。

ラカトシュが来日したのは2010年頃だった。生の演奏を聴きに行けなかったので、CD を購入した。それ以来大好きな演奏家の一人になっている。

ハンガリー大使を当地にご招待した時に、代理でルカーチ1等書記官がお越しになられた。会話の途中で音楽の話になり、私はラカトシュが大好きで、 CD を買った話をした。

何と、ラカトシュを日本に呼んだのは、ルカーチ1等書記官だったとのことだ。話が盛り上がってしまった。翌日の会食の席で、バルトークの CDを頂いた。

バルトークはハンガリーの民族音楽を研究して、地方の音楽を集めたそうだ。だからバルトークの音楽は民族音楽をベースにした独特の響きがある。

ラカトシュを探すと『チャルダッシュ』があった。

モンティ作曲の『チャルダッシュ』は大好きな曲だ。ラカトシュの手にかかると、軽く重く、早く遅く、強く弱く、魔法みたい。

独特の演奏スタイルで音符を感じさせない音楽を楽しませてくれる。

チャルダッシュを探している時に初めて見る名前が目についた。

『飯塚歩夢』

大発見だった。桐朋学園の学生だと思うが、本物の天才を見たのだと思う。

演奏会があれば是非出かけたいと思う。


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