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理系学者が読み解く記紀神話

日本の古代史は面白くて、いつも新しい興味を呼び起こす。

また面白そうな本を買ってしまった。660ページもあるが、理系の学者が歴史に参入してきた。
どんなジャンルからであれ、データに基づいた事実であるならば歴史的事実はピッタリと付合する筈である。

理系の学者の気持ちの良いところは

私は、以上の事柄を、理系科学(=自然科学:水産学・魚類学、生物学、医学・生理学、化学、地学、地理学、気象学、海洋学、そして趣味が高じて学んだ冶金学と蝶学など)の知識を駆使し『記・紀』のみならず日本の古代史書(『風土記』、『続日本紀』、『先代旧事本紀』、『古語拾遺』など)及び入手可能な華夏の古代史書の原点を総動員して緻密に論証した。その成果をまとめたのが本書である。
この本を読まれた皆様は、これまで見たことも聞いたこともない日本の古代史に遭遇されるでしょう。

理系学者が読み解く記紀神話 宮崎照雄
宮崎照雄

倭姫が理想とした「常世の浪の重浪帰する、神風の伊勢國」の原風景は何か?
それは日向國の伊勢の海(伊勢の狭長田)であり、幼名「豊御毛沼命、佐野尊」と呼ばれた神武天皇が過ごした伊勢ケ浜であったのだ。そこでは、常世(太平洋)から幾重にも波が打ち寄せ、朝日が昇り、神風が吹けば波静かになるところであったのだ。

理系学者が読み解く記紀神話 宮崎照雄

言葉に飾りも何もない、ストレートに伊勢神宮は宮崎県伊勢ケ浜だと書いてある。
理系学者のおもしろくわかりやすいところだ。

一番最初にこの本を手にすればよかったと考えている。

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