弥生時代のはじまりがいまから三千年前
弥生時代と呼ばれるようになったのは土器の制作において縄文時代と明らかな違いが見受けられるようになったからだ。縄文土器の作成には窯で木を焚くのだが、
たたら製鉄のように鉄をドロドロに溶解するには二千度の熱を必要としたが、真っ赤に熱するだけならふいごで炭を吹けば実現できたということである。
そういえば、昔、友人の陶芸家がふいごの仕組みを教えてくれたことがある。木造でふいごを作るわけだが、シリンダーを箱の形に作って、ピストンもそのサイズに合わせるが、精密に作ると、摩擦で抽送ができなくなり大雑把に作ると空気が漏れて送風ができない。そこで、たぬきの毛皮を貼るとうまく送風できる。
「たぬきの毛皮でないとダメだ」と念押しをされたことを覚えている。
日本の歴史は面白いと感じ始めている。外国から日本に伝わった技術を見つけ出そうとするが、なかなか出てこない。