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地魚

最近釣りに行く機会が無いので新鮮な魚に飢えている。妻は田舎の生まれで魚の鮮度についてはあまり関心がなかった。

私が高知出身の友人と釣りに行くようになって、妻は魚に目覚めてしまった。魚の捌きも覚えてしまい、自分で持てないくらいのサイズの魚でも難なく捌いている。90cm近くのヒラメでもブリでもスイスイ捌いてゆく。ただ残念なのは鯛やブリの頭を捨ててしまうことだ。

鯛は『頭が半値、身が半値』というくらい頭が美味しいのだが惜しげもなく捨てている。

最近は腕が上がって、包丁を当てただけで、日本海の魚か太平洋の魚か当ててしまう。最近私が釣りに行かないので包丁も錆気味だ。

孫たちが引き上げた後、「最近魚食べてないね」ということで急遽魚食べ歩きに出た。いつも乗っている釣り船の近くの料理屋には馴染みがあるのでそこを目指した。夕食には早い時間帯だったので、海岸をドライブした。夕暮れが迫った頃、地魚を出してくれる店を見つけた。

入り口が二つあって店内もガラス張りで二つに分離されている、犬連れでも入れるように配慮してある。

サワラ、鯛、ワラサ、コウイカ、タコの刺身を堪能した。チダイの煮付けも美味しくいただいた。ガラス越しの別室では犬がおいしそうに食事している。とても豊かな時間だった。

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