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皇帝再起

屋根の上で皇帝ダリアが咲いている。通常の視線では見ることができない。見上げると、5m 以上成長してしまって、遥かに屋根を越して青空の中に可愛らしい花を咲かせている。

先日、倒伏してしまっていたものを担ぎ上げ、立て直したものが運良く生き返ったものだ。

そもそも不思議なのだが、どうして自分で支えきれないほど大きく成長するのだろうか?自然の摂理に、反しているように思える。

『稔るほど頭を垂れる稲穂かな』という言葉があったが、根こそぎ倒れてしまっては、意味をなさない。

自分を制御できないほど大きくなる花に、皇帝というネーミングをした業者に知性を感じている。


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