見出し画像

知識は必要

暮れも近くなり、棚の整理をしていたら、陶片と黒曜石が出てきた。いつ頃入手したのかも記憶が定かではない。

多分、三十年ほど前に、窯元のSAGO君と、土探しに歩いた頃に見つけたものだと思う。

伝統工芸士だった彼は茶器に使う蛙目土(がいろめつち)を探していたので、いろいろ山を走り回った。

鉄釉も欲しいとのことで、山肌で茶色い粘土が見つかると少量ずつ採取した。
鉄の含有量の違いで、焼成時の発色が違うので非常に面白かった、

陶片はその頃の、古い窯跡で見つけたものかもしれない。記憶も怪しいので彼のところに持ち込んで、鑑定してもらおうと思っている。

黒曜石はどこで入手したのだろうか?
友人が黒曜石で有名な北海道の白滝村出身なので、彼からもらったのかな?

黒曜石といえば、まず思い浮かべるのが神津島だが、縄文人が頻繁に通って採取した記録がある。
神津島まで伊豆下田から約40kmほどの距離があるから、丸木舟では重量のある黒曜石を積んで航行することは不可能だ。やはり伝説通り浮力の強い葦舟を利用したのだなと地図を見て空想している。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?