生ハム
生ハムが食べたくなって岐阜県関市の『メツゲライトキワ』に行って来た。
悲しいニュースが待っていた。ご主人が今年亡くなってしまったそうだ。決して『いい加減なものを作らない売らない』のお店で、本物のハム・ソーセージを食べさせていただいていた。
ここのものを食べると、今まで何を食べていたんだろうと悲しくなる。
今はお弟子さんが、技術を受け継いでいる。
日本中からたくさんのお客さんが、生ハム、ソーセージを買いに来ていた。
生ハムの『クラテッロ・ディ・ジベロ』をここで教えてもらった。それはもう世界最高の生ハムで、経験できたことは最高の喜びだ。
「今日食べる」と言わないと決して売ってくれない。それも「一日置くと風味が変わってしまう。」と言って100gしか売ってくれない。
東京のレストランで『クラテッロ』とメニューにあったので頼んで見たら、全く腰が抜けて風味の飛んだものが出て来た。ご主人が決して余分に売らなかった意味が理解できた。
今回はお弟子さんがこしらえた、ソーセージ、コーンビーフとサラミ、スペインのハモンセラーノを買って来た。
ご主人は「ロシアで売っているような本物のサラミソーセージを作ってみたい」と言っていたが、実現しなかった。
ご冥福を祈りながら、美味しくいただいた。
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