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民族で食の好みが違う

私は旅が好きで良く出かける。当然食事はその地域で摂る事になる。当初気づかなかったが、回数を重ねると味の違いが感じられるようになってきた。近場でよく行くのが紀伊半島、北陸。たまに行くのが四国、九州。

北陸で「美味しいな」と思うとそこは石*県、「まあ美味しいかな」と思うと富*県、「店の選択を間違ったかな」と思うとそこは福*県。石*県のお店であまり美味しかったので思わず「美味しいね!それにしても同じ北陸でどうしてこんなに味が違うのかね福*県と」と言ってしまった。カウンターの向こうの端から「私福*県ですがその通りですね」と同意をいただいたが妻に叱られた。今度は福*県の小浜に行った。お昼になり、食事をする事にした。全く期待していなかったのに感動的に美味かったので思わず「ここは福*県だから期待してなかったのに本当に美味しいね」と行ったら、「私は京*からきています。」余計なことを言うなと妻に叱られた。

紀伊半島でもそんな経験がある。美味しいなと思うと和*山県、まあ美味しいかなと思うと三*県、しまったと思うと奈*県。いや奈*に一件だけ感動したものがあった。下市町の『やま*』柿の葉すしだけど絶品だ。

長*はやはり美味しかった。福*は当たり前に美味しいが、高*に行ったときに感動した。まず高*の人はマグロをあまり喜ばない。新鮮なものが好きなようだ。カウンター前のショーケースの中のものを頼んでも、断られるときがある。「それは朝仕入れたからダメだ。これならいいよ」と朝10時と午後3時にセリ市が立つことを教えてくれた。

日本の成り立ちは、元からの住民と外部から流れ込んだ色々な人種が入り混じった結果だと思った。民族により食の好みが違うのは自然の成り行きだ。歴史の事実を調査する過程で遺跡の発掘も大切だが、そこに食の好みの偏差を検討するのも面白い。奈*と京*が同じ民族であるはずがない。

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