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鉄器

日本の歴史は誰が歪めているのだろう?

三千年前に日本では弥生式土器が作られています。そして弥生式土器を焼く温度が実現できたことで、鉄の鍛造ができるようになるのです。
実際、福岡県糸島市にある曲がり田遺跡からは、およそ三千年前の鍛造された板状鉄器が出土しています。
庶民の日本史 小名木善行
わが国では、いつ始まったのかわからないくらい古い時代から鉄器が使われ、現に三千年前の鉄器が出土しているわけです。
庶民の日本史 小名木善行
現代の学会では、日本の文明文化は全て中国からもたらされたという前提に立っているため、曲り田遺跡の鉄器も「年代の特定が困難」と言う理由で、年代不明という扱いになっているのですが、前提となる「中国からもたらされた」ではなく、日本から中国に広がったと、ルートを逆にして考えると辻褄が合ってきます。
庶民の日本史 小名木善行

現代の歴史はDNA解析の結果や、新しい事蹟の発掘、年代を特定する新しい技術等により、精密な見直しができる条件が揃っている。

学問でいう事実とは、実社会における仮説程度なので、新しい証拠が提示された場合、それが真であるか疑であるか検証していくのが努めである。

真疑のほどを確かめずに先賢の意見をそのまま伝えるだけならば、それは学問ではなく宗教と呼ばれなくてはならない。

今回の「日本の文明文化は全て中国からもたらされた」という前提がやや怪しい言説に見えてきた。

最近の解析技術は素晴らしく「年代の特定が困難」という言い訳は通用しない状況にある。「年代の特定ができる」という意見がある以上、真剣に調査、検証すべきだと思う。

そうでなけれが、歴史学は学問でなく歴史教という宗教になってしまう。



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