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橘玲にはまっている

この本は面白い。『言ってはいけない』と考えられているようなことも言ってしまっている。

データを添付しての理論展開だから反論のしようもない。

本書では『知能は遺伝する』と明言する。人種と知能の問題を解説しながら、オオカミから、チワワやドーベルマンが人為的に産出されていることを例に取り、人間も遺伝子の解析により、集団から排除されないために、共同体への帰属意識を持つようになった者だけが選別され生き残っていった事実があると述べている。

ベリャーエフの実験は、同様の淘汰圧が人の集団に加わった場合、オオカミがイヌになるように、異なる外見や性格の個体に「進化」する可能性を示している。 (もっと言ってはいけない 橘玲)
第二次世界大戦前のノルウェーは  (中略)  だが戦争が終わると社会はより平等になり、まずは貧しい家の男の子が金持ちの息子と同じように学校に通えるようになった。これによって生育環境の影響は大きく下がり、遺伝率が70%前後まで上がったのだ。(もっと言ってはいけない 橘玲)

つまり、国が学校教育を無償化にして教育機会を均等化すると知能の遺伝性が明確になるということだ。

アメリカの文化人類学者エドワード・ホールは、言葉に表現された情報のみが意味を持つコミュニケーションを「低コンテクスト」、言外の意味やニュアンスを大事にするコミュニケーションを「高コンテクスト」と呼び、前者の典型をドイツ語、後者の典型を日本語だとした。(もっと言ってはいけない 橘玲)

だから日本には、俳句や短歌が存在する。

ほとんどの人は「事実(ファクト)」など求めていないということだ。右か左かわからず、人々は読みたいものだけをネットで探し、自分たちを「善」、気に入らない相手に「悪」のレッテルを貼って、善悪二元論の物語を声高に語る。ヒトの脳は部族対立に最適かするように「設計」されており、直感的にはそれ以外の方法で世界を理解できない。(もっと言ってはいけない 橘玲)

確かに、読書でも自分の好きな、理解できるところしか読まない姿勢ができている。何度も繰り返し読み返すことによって新しい気づきができるようにしよう。



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