辻彩奈
夕方、運転中に友達から電話がかかってきた。
道路脇に停めて話を聞くと、ヴァイオリン奏者辻彩奈の演奏が明日あるという。「急な話で申し訳ないけど一緒にいかない?」とのお誘いだ。
彼は岐阜交響楽団のトランペット奏者で、趣味がよく似ているので日頃から仲良くしている。
久し振りのクラシックなので「聞いて見たいから行くよ」との返事をした。
開場が午後4時だと聞いていたので、会議を早めに切り上げて、4時に駐車場に到着し、4時5分には会場にたどり着いた。
辻彩奈は熱情的に情感溢れる演奏をするので楽しみに入り口に向かった。
ところが雰囲気がおかしい、人が少ない。受付の人に聞くと演奏がたった今始まったそうだ。入場を止められてしまった。
私がいつもやる失敗で、開場時間と開演時間を聞き間違えていたらしい。3時15分開場の4時開演だった。
仕方がないのでロビーで時間を過ごし、休憩を挟んで2部からの演奏を聴く事になった。
チケットは4枚だけ残っているらしく、前方左の席を確保した。
残念ながら辻彩乃を聴くことはできなかったが、新日本フィルハーモニー交響楽団井上道義の指揮を堪能することができた。
体全体をフルに使った指揮は初めて見るスタイルだったが非常に面白かった。
約1,000人の座席がほぼ満員だった事に驚いている。