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無駄を大切に

無駄とはなんだろう。

語源は『馬に荷駄を載せない状態で動かす』くらいのことだと思う

むだ【無駄・徒】
(名・形動)[文]ナリ 
①しただけの効果や効用のないこと。役に立たないこと。また、そのさま。無益。「━をする」「━を省く」「努力が━になる」「━な骨折り」
②むだぐち。「昇の━を聞ては可笑しがつて/浮雲四迷」
[派生]━ さ(名)(大辞林)

無駄を省き効率化を図ることが美徳と考えられている様な気がする。

寸暇を惜しんで馬車馬の如く働けという趣旨が窺える。

精神科医であり作家でもある樺沢紫苑さんによると、人間の集中力には「15・45・90分の法則」があるそうです。人が深い集中を持続させられるのは15分程度。子供でも集中力を保てる時間は45分。小学校の授業時間、テレビドラマもCMを除けば45分程度です。そして最後に45分の2倍である90分。この時間は大人が集中していられる時間の限界です。(powered by 月刊総務)

最大90分しか集中できない人間が効率化を図っても、その効果の程度は自己満足の範囲内でしかない。

更に考えを進めて、効率的に働いた結果が地球環境に悪影響を与えているとは考えられないだろうか?

海洋汚染は進み、近い将来漁業の成立も問題視されている。人類が頑張り努力することによって地球破壊が進んでいるのではないか?

1日のうち90分しか集中できないのなら、集中できない大部分の時間帯をのんびり音楽を聞いたり、絵画を鑑賞することに使う、豊かな人生に変えても良いのではないか。

無駄を排除することに熱中すると、ついに『自分が1番無駄な存在』だと気づいてしまう可能性がある。


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