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日本神道

日本の歴史を調べていると、たくさんの意見が交錯していて、これだという決め手がないようです。
特に日本史に深く関連してくる神道には興味を持っています。

手当たり次第、読んでいますが、鹿島曻氏の『日本神道の謎』は非常に断定的で面白い記述がされています。

お正月といえばしめ縄がある。沖縄空港ではわら製のハブが売られているが、しめ縄はその尾の部分と同じものである。

日本神道の謎 P19
しめ縄
わら製のハブ

なるほど、似てなくもないが、断定して良いものか、疑問は残ります。

神道は宗教なのか
という大事な論点を挙げながら、神道はおまつりでありファッションである
と結論づけておられます。

ここで、宗教とは何かを整理しておきますと、

宗教(しゅうきょう)
: religion)は、一般に、人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を主体とする思想体系、観念体系であり[1]、また、その体系にもとづく教義行事儀礼施設組織などをそなえた社会集団のことである。

ウィキペディア

神道は教義を備えていないので宗教でないことが確認できます。
また、靖国神社に言及して

靖国神社の御祭神は何か。明治以降の日本の戦死者たちである。つまり英霊である。したがって、靖国は、戦死者のメモリアル・ホールである。

日本神道の謎 P.23

このように述べていますが、明治以降ではなく幕末から始まっており、戦死者を祀っているのではなく「神」をお祀りしているのです。
靖国神社に祀られる「神」は、戦死、戦傷病死をした軍人であり、「靖国は、戦死者のメモリアル・ホールである」という表記には少し違和感を感じます。

靖国神社(正式名称は靖國神社)は、江戸時代の幕末、長州藩(山口県)で1863年に結成された奇兵隊士の霊を弔うために、高杉晋作(1839~1867年)が招魂社造営を発議したことに始まる。
靖国神社に祀られる「神」は、戦死、戦傷病死をした軍人、軍属とそれに準じる人々であり、新たな戦死者が出るたびに「祭神」に加える合祀の手続きが取られることになっている。靖国神社の資料によると、合祀者の総数は246万人強となっている。

nippon.com

日本人はこの宇宙、世の中が「神」というか「大いなる力」と表現するかはわからないが、自然の全てが「神」であると理解しています。
自分もその一部だと感じており、死ぬとその自然の一部に戻ると感じています。

各神社に、いろいろな名前の神がお祀りされていますが、八百万の神がみの全てが「大いなる力」の一部です。

亡くなって、自然に帰り「神」に一体化した人を戦犯などと呼び、辱める人はいないと信じています。


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