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京大おどろきのウイルス学講義

毎日ウィルスの話を聞かない日がないほど、ウィルスは問題視されている。

たまたま書籍の案内を閲覧していたら面白い本に出会った。『京大おどろきのウイルス学講義』と、少しおどけた表題がついているが、素人にもよくわかるように書かれている新書版だ。

私は、クローン羊のドリーが誕生した年に、DNAの解析法を習った。

当時習ったのは制限酵素で分解した DNA を電気泳動法で、寒天培地の上で模様を描き出し特性を判定するという技術だった。

『ドリーのテロメアが通常の羊の半分の長さしかない。さらにドリーの寿命は通常の羊の半分しかない。』と教わった記憶がある。

この本はさらに研究が進んでいることを教えてくれる。

第4章ウィルスとワクチン、第5章生物の遺伝子を書き換えてしまう「レトロウィルス」、第6章ヒトの胎盤はレトロウィルスによって生まれた。

などと専門の知識を正確に教えてくれる。

人類が生きていくための知識が盛り沢山書かれたこの書籍はたくさんの人に読んで欲しいと思う。

著者の後書きを読めばどんなに素晴らしい本か理解できると思う。

現在、新型コロナウィルスをめぐって世論が割れています。割れているだけならまだしも、意見が異なるもの同士がお互いいがみ合っているところもあります。私はそのことをとても悲しく思います。この時期に、この本を出版することで、ウィルスの真の姿をみなさまに知って頂き、新型コロナウィルスの存在もあるがままに見つめ、冷静に対処してくれることを望んでいます。(宮沢孝幸 京大おどろきのウイルス学講義) 


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