夜中の大騒音

夜中の2時半ごろ、突然家を揺るがすような、大きな音がして布団の中で、携帯をいじっていた私は何事かと身構えました。

大地震でも起きたのかと、注意を払って、気配を窺うが地面は揺れていない様子です。

「さては、近所のお兄ちゃんが車のエンジン調整をして、大きな音を出しているんだ」と勝手に解釈をして納得していました。

ついさっきまで自分の書斎で、ショパンピアノコンクールで準優勝した、角野隼斗の、ショパン・ピアノ協奏曲1番を聞いていたのです。

夜も遅くなったので、こちらの部屋に移動して、布団に入って続きを聞こうとしているのですが電波事情が悪いのか、全く音が出ません。

ボリュームをいっぱいに上げても、何も聞こえないのです。
外では、エンジンのような音が一段と大きくなりました。

ここで「アッ！」と思い当たることがありました。
携帯の音出力を見ると bluetooth につながっています。

慌てて、iPhone 出力に切り替えました。無事に携帯からピアノ協奏曲が大音量で聞こえてきました。

bluetooth の接続先は自作のオーディオ装置です。
スピーカーネットワークも自作で、スコーカーは大好きなダイヤトーンの p-610 を使い、京都の竹屋さんでカットしてもらった竹のエンクロージャーに、FOSTEXのツィーターを一緒に組み込んだものです。ウーファーは JBL の 38 を大工さんに特注したエンクロージャーに組み込みました。

大出力が出せるように設定していますが、実際の演奏状態で最高ボリュームに上げたことがありません。
実験の途中、ボリュームを4分の3ほどにあげると床が共鳴して、ガラスの戸が振動しはじめたからです。

どうやら、このオーディオ装置を、今まで経験したことのない最大音量で夜中の2時半ごろに4、5分鳴らしていた様子です。

朝の食事時に、息子が「夜中に爆発みたいな音がしたので、飛び起きて家の周りを見回りに行ったよ」と言ったので、真実がわかりました。

相当、世間に迷惑をかけた様子で、心から反省をしています。