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マルクス・ガブリエル

最近マルクス・ガブリエルに嵌ってしまっている。読書スピードが落ちてきているので少し時間がかかっているが、彼の著作の中での発言に一々反応してしまう。彼の思い切った歯に衣着せぬ言葉にすっかり虜になっている。

若くして、ボン大学の教授に就任した彼は天才と呼ばれ、各方面へのコメントを発し続けている。

『つながり過ぎた世界の先に』では編集部が彼のことを「哲学界のロックスター」と命名している。

「哲学界のロックスター」は思わぬ形で行動を制限され、鬱々とした気持ちを抱えているかもしれない・・・・・・。(つながり過ぎた世界の先に マルクス・ガブリエル   PHP新書 はじめに p.4 )

このように世界から称賛された彼は、面白い発言を連発している。『なぜ世界は存在しないのか』とか、『日本も「普通の国」になるべきだ』など。ドイツ人の彼と日本人の考え方が違うのは理解できるが、あまりに違いすぎるのでもう少し読み込んでみたくなった。

他人の気持ちを読むことをせず、自分の気持ちを外に表さないドイツ人が考えることは『自分中心主義』と言える。

そういえば、ヨーロッパ人、アメリカ人の話す言語では、人称代名詞が非常に少ない。英語では You 、日本語では、あなた、君、お前・・・・・・・数えきれないほどある。

日本人は相手の状況、立場などを代名詞を使いこなし複雑な表現を可能にする。一人称においても英語では I と表し、日本語では、私、自分、それがし、あたい、私、手前・・・・数えることができない。

英語で使う You とは自分以外の人間を指し、お前のことなど関わる気もない。との意思表示が含まれた言葉だと解釈できる。日本語では相手の立場や自分の状況を代名詞を使うだけで瞬間的に察知できる仕組みになっている。

明確に問題提起をしてくれるマルクス・ガブリエルに感謝しつつ、ヨーロッパ人と日本人の考え方の違いを見つけて行こう。

『なぜ世界は存在しないのか』それは自己中だから






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