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青海波
走行中の車ではいつも音楽を流している。
ランダム設定にしているので何が出てくるか分からない楽しみがある。
ジャズ、クラシック、ラテン、世界の民謡、お謳い、雅楽、演歌、J-POP、英会話等。
お謳いの後にレゲエがかかったりハプニングを楽しんでいる。
今回はいきなり雅楽の『青海波』が流れてきた。
『青海波』は源氏物語のストーリーの中で光源氏が舞った有名な曲だが、その『青海波』の演奏を聞く機会は少ない。
最近は学校でも音楽の授業で雅楽を取り上げるようになったがまだまだ、よく知られているとは言えない。
日本の雅楽は、古くから伝わるわが国固有の歌舞と、5世紀頃より古代のアジア大陸から伝来した楽器と楽舞とが日本化したもの、そしてその影響を受けて新しくできた歌の総体で、10世紀(平安時代)に大成した、日本の最も古い古典音楽です。(宮内庁式部職楽部 HP)
流れてきた『青海波』はいつも聞いている曲と感じが違う。違和感があるので曲を飛ばしてしまった。
音は綺麗なのだが、リズムが違う。
オン・リズムでカウントが取れてしまう。
雅楽は不思議な音楽で、世界中の音楽はメトロノームを使ってリズムを表現できるが、雅楽にはメトロノームが使えない。
雅楽には独特の『間』があって、唱歌(しょうが)を歌うことによってリズムを整えている。
昔、大岡昇平の言った『絵はリズムだ』にこだわって、自分なりに「音楽は実音と無音のギリギリの対比。絵は物体と空間のギリギリの対比」という解決策を見つけて結論づけていたのだが、新しい問題が提起されてしまった。
雅楽は実音と無音の間に間が存在するのだ。
新しいテーマを見つけてしまって、人生残り時間が間に合うかどうか心配している。
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