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衝撃レポート コロナ禍で女性の自殺&自己破産予備軍が急増していた‼"おうち時間"が増えてネットショッピングに詐欺被害

衝撃レポート コロナ禍で女性の自殺&自己破産予備軍が急増していた

"コロナ前"の生活に一歩ずつ近づきつつあるなかで、毎日発表される感染者数の増減を神経質に追い続ける習慣がなくなった人も多いだろう。しかし、今後はある数字に注目していかなければならないようだ。失業率と自殺者数。そして、自己破産件数だ。

ショッキングな数字が明らかになった。警視庁が発表した数値によると、2020年8月の全国の自殺者数が前年同期比で246人増の1849人となった。その内訳は、男性が60人増に対して女性が186人増。男性に3倍以上の差をつける数字となり、新型コロナが女性を死に追いやっていることが、ひと目でわかる。

この数字を読み解くためには、「今日の経済の冷え込みを読み解く必要がある」、とは第一生命経済研究所主席エコノミストの永濱利廣さん。「今年4~6月期の実質GDPは前期比で年率28.1%減です。リーマン・ショック後の17.8%減を上回り、統計開始以来最悪の落ち込み方です」

その影響が身近に感じられるのはこれからだという。

「経済の冷え込みが失業者数に影響するまで、半年ほどの時間差があります。ですから今年の年末には、失業者がいま以上に増えているでしょう。そして、リーマン・ショック後の不況は"男性不況"といわれていましたが、コロナ禍での不況は女性の雇用を直撃しているのです」(永濱さん)

いわば、"女性不況"の様相を呈しているのだ。永濱さんが続ける。

「まず、新型コロナの影響を最も受けた飲食業や小売業、観光業などは、もともと女性比率の高い職場だったことです。小売業は2020年2月から5月の3か月で55万人の就業者が消失していますが、そのうちの3分の2が女性です。次に、女性の割合が多い非正規労働者からリストラされたこと。非正規は景気が悪くなれば解雇されやすく、雇用の調整弁として使われやすいのです」

職業を失うことは、収入を失うことだ。本誌にも悲痛な叫びが続々と届いている。

「派遣社員として婦人服売り場で働いていたのですが、4月から仕事がありません。春夏物がほとんど売れないせいで秋冬物を仕入れる現金がないと言われていて。その結果、6月から給料は半減。販売実績に応じてのプラスアルファももらえないので、実質7割くらい減りました。住宅ローンの支払いと子供の塾の費用が間に合わず、3か月間、貯金を取り崩して生活しています」(46才、派遣社員)

「食品卸会社でデータ入力や梱包をしていましたが、やることがなくなったと言っているうちはよかったです。ついに会社から「申し訳ないけど」と切り出され、無職になってしまいました。失った15万円の月収をどう工面するか、頭が痛いです」(52才、主婦)

職を失う人の数が増えれば、命を絶つ人も増える。実際、失業率と自殺者数には相関関係があるという論文も発表され、失業率1%上がるたびに、自殺者数が年間で4000人増えるともいわれている。

副業の罠に注意

自殺まで追い込まれなくとも、借金をせざるをえなくなり、借金が積もって返せなくなれば自己破産が待っている。

司法書士法人杉山事務所の杉山一穂代表が指摘する。

「コロナ禍によって、自己破産予備軍の女性は確実に増えています」

男性よりも女性が増えている理由を、杉山さんはお金の使い道だと説明する。「男性が借金をする多くは、外に出て浪費するケース。飲み会やギャンブルを自分のお金でまかなえなくなったときですが、コロナで飲み会も減り、ギャンブルができない自粛期間もあった。しかし女性の場合は、ネットショッピングやエステで組んだローンを返せなくなるケースが目立ちます」

こうした女性の出費は、コロナ禍によって加速した。「家にいる時間が長くなり、一日中テレビを見るようになったのですが、通販番組を見ているとつい買ってしまうんですよ。「コロナが終わったらこれを使おう」と、あれこれ買ってしまいました。一つひとつは1万円くらいなんだけど、気づいたら月に10万円以上の買い物をしていたんです」(48才、主婦)

「しばらく出社する予定がなかったので、レーザーでのシミ取りと二重まぶたのプチ整形手術を受けました。クーポンを使えば数万円のはずでしたが、事前診断の結果、施術内容が増えて35万円ほどかかりました。術後は痛みで家事をする気になれず、食事はウーバーイーツで済ませて食費もかさみましたね」(50才、百貨店勤務)

こうした結果、能力を超えた支払いが発生し、それをカバーしようとする女性のキャッシング利用者が増えているという。

「給料が減っているのに、"おうち時間"で支出が増えてしまったため、組んでいたエステのローンを返せなくなってしまったという相談も増えています。自己破産に追い込まれる前に任意整理をおすすめしても、施術中にそれを選択してしまうとエステに通い続けられなくなるので、整理に踏み切れない方が多いです」(前出、杉山さん)

しかし、頑張ると言っても収入は増えず、新たにキャッシングをするしかないことが大半だ。それが負の連鎖を招き、自己破産への道を突き進むことになってしまう。

「任意整理という風邪薬を飲めば治るのに、放置することで大病になってしまうのです」と、前出の杉山さん。

ここから脱出するには、2つの道がある。使うお金を減らすか、得るお金を増やす。とてもシンプルな話だ。

しかし、一度見についた浪費癖はなかなか変えられず、使うお金を減らすことは難しい。ならばと、収入を増やすことを試みるのだが、そこで更なる泥沼にはまる人が多いのだという。

「"手軽に稼げる"という怪しい副業に手を出すかたが多いんです。ある50代の女性は知人に勧められた副業で400万円を失ったと相談に来て、最終的に投資した分の回収が見込めず、やむを得ず自己破産で解決をしました」(前出、杉山さん)

手口はこうだ。

水野投資で、400万円を払ってくれれば月30万円の利益が出る。しかも業者が水を管理して販売も行うから、在庫を抱えるリスクがない、というもの。少し考えれば、400万円分の倉庫も商品自体もないことは自明だが、労なく稼げる甘言にはまってしまった。

「もっと身近な例では、リモートワークが増え、片手間で稼げるネットワークビジネスを副業にしようと考えて被害に遭う女性相談者も増えています」(前出、杉山さん)

男性は競馬必勝法などギャンブル関連が多いが、女性は健康食品やサプリメント、美容関連商品の転売や投資の話に弱いという。

「こうした情報商材を多額で購入してしまうかたが多いです。「絶対に儲かる話」を見ず知らずの他人に教える人はいない。本当に儲かるなら、自分だけの秘密にしますからね」(前出、杉山さん)

問題は、投資資金の出どころだという。

「こうした詐欺にだまし取られるお金は、ほとんどの場合、貯金ではありません。どうせすぐ儲けで返せるからと、自分の預金を切り崩さずに、投資のためにわざわざお金を借り入れるケースが非常に多いのです」(前出、杉山さん)

なかには、借入先の金融機関まで紹介してくる"新設な"業者もいるというから注意が必要だ。

引用:2020年10月01日発売 女性セブン10月15日号

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