鏡としてのジェフ千葉

この記事はジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2019(https://adventar.org/calendars/4271)の記事です!

ジェフを愛する皆さま、こんにちは。前にnoteを書いたのが2018年12月でしたので、一年の振り返りみたいになってしまいますが、最近のジェフを見ていて考えたことを書いてみます。

今年のジェフは、昨シーズン終了時点で解任論が根強かったエスナイデル監督を続投させ、3年目を任せるという選択をしました。しかし、第4節終了時点で解任し、江尻さんをヘッドコーチから監督に昇格させましたが、一度も上位争いには加われず、J3降格を回避することがやっとという結果に終わりました。

何か面白い話題はなかったか一生懸命思い出してみましたが、熊谷アンドリュー選手がインスタグラムのDMで女の子をナンパしようとして晒された、じゃなくて何者かにアカウントを乗っ取られたくらいで、そのくらい苦しいシーズンでした。「サッカークラブは苦痛を売る商売だ」と言われることがありますが、苦痛の売上では近年で最高成績だったかもしれません。

こんなシーズンでしたから、SNSなどにはクラブに対する批判や不満が溢れました。いつでも批判する層は一定数存在するのでしょうが、今年はこれまで温厚だったサポーターの方からの不満やご意見も多く目にした印象があります。

さらに、その内容も多岐に渡っていました。ハイラインハイプレスハイ優也の戦術の選択がそもそも間違っていると言う人、そこは悪くないけど監督の人選が間違っていると言う人、クラブの我慢や継続する信念が足りないと言う人、監督交代の時期が遅すぎると言う人、後任監督の人選が間違っていると言う人、GMを代えないとダメと言う人、出向社長では勝てないと言う人、大企業が50%ずつ持つ株主構成が良くないと言う人、などなど数えきれないくらい色々な意見がありました。

そんな一年の中でもポジティブな面を挙げるとすれば、僕にとっては、同じものを見ていてもそれだけたくさんの物の見方があるのだなと改めて感じたシーズンでした。

つまり、ジェフを見て、何を感じて、何が問題だと考えるのかは、見る人それぞれによって異なるということです。ジェフというサッカークラブが試合に勝ったり負けたり引き分けたり負けたりすること自体に、特に意味はありません。そこにどういう意味や価値を見出すのかは、見る人次第なのだと思いました。

(このキャラクターを見て何を感じるかは、あなた次第なのと一緒です。)

ジェフについて語ることは、自分の内面を晒け出すことであり、ジェフの試合を見て感じることは、自分の中にある問題意識や価値観の現れであるのかもしれません。その意味で、ジェフは自分の中身を映す鏡だと言えるのかもしれないと思うに至りました(末期症状でしょうか)。

今回参加させていただいた #ジェフ千葉アドベントカレンダー にも、お酒が好きな人、子育てを工夫して楽しんでいる人、マスコットが好きな人、旅行が好きな人、選手が好きな人などなど、痛覚が麻痺しているのか現実逃避しているのか分からないジェフサポの同志がいっぱいいて、本当に変人、じゃなくて個性的な方たちの集まりだなと尊敬します。みんなジェフを媒体として、自分の好きなものや価値観を発信していて、そこに正解や誤りという概念はないのだろうと思います。

そしてそれが可能なのは、ジェフというクラブが存在し、毎週当然のように試合が開催され、そこにジェフに関心がある人たちが集まるからです。その意味で、ジェフというクラブやフクアリという素晴らしいスタジアムを創り、維持している株主・スポンサー・クラブ関係者の方々には、僕は感謝しかありません。

近い将来にジェフが成功して、その成功の要因やジェフの良いところが、色々な人の視点からいっぱい紹介される日が来ることを夢見ながら、もしなしたらそんな日は永遠に来ないかもしれませんが、来年もジェフを見て、何かを感じ、他の人の意見に触れ、自分でも考えることを楽しもうと思います。

あなたがジェフを見たときには、何が見えますか?

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