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【自民党がめざす家族像】 ジェンダー平等をはばむ者

今、世界中でジェンダー平等をめざす動きが
強くなっています。そんな中、少し前 自民党内で
選択的夫婦別姓について女性議員を中心とした
賛成派の議員の方々と、伝統の継承を唱える 
反対派の議員の方々の激しい?議論が展開されました。

けっきょく 本格的な議論は衆議院選挙の後に・・・が、
選挙結果に思わぬ番狂わせが生じ 
どうやらその話も立ち消えたようです。

選択的夫婦別姓をもとめるたたかいは、
まさにジェンダー平等実現の願いから起こったものです。

今回は、ジェンダー平等を 日本における
「家や家族」のあり方という視点で
考えてみたいと思います。

最後まで お付き合いいただけるとうれしいです。

この記事は 2021年12月3日に公開したものを
もとに書き直したものになります。

わたしが 今の職に就いた頃、最初の上司が ちょうど一回り下の
干支が同じ男性チーフでした。

彼には 何年も一緒に暮らす彼女がいました。
「結婚しないの?」わたしたちの問いかけに、
彼は「民主党が もうすぐ選択的夫婦別姓を
導入するみたいなんだ。」

民主党が政権をにぎっていた時代の話。
選択的夫婦別姓の議論は 
それよりずっと前からあったことですが、
どうやら 今度こそ実現できそう!

それを待っているようなのですが、
あれから 11年・・・。
いまだ実現していない。

選択的夫婦別姓が認められていない国など
日本以外ないというのに!

反対派の方々は、選択制夫婦別姓では
家族の一体感や絆が失われるというけど
世界中探したって、そのような国はどこにもない。

むしろ日本の夫婦同姓の強制は人権問題として
国連から指摘され、女性差別撤廃委員会から
何度も改正を求められているのです。

それなのに なぜ自民党の保守派の議員は
かたくなに これを拒み続けているのでしょうか?

この問題が再浮上してから あちこちのYouTubeで
若者と政治家がいっしょに議論しているのをみましたが、
一様に 若い世代には なぜ選択的夫婦別姓が
家族の一体感や絆をなくすことに
結びつくのかわからないという声が多いです。

保守派の自民党議員たちは、それを聞かれると
「いや日本の戸籍制度は ほかの国にはない
すばらしいものなのだ。
選択的夫婦別姓は戸籍制度の崩壊につながる。」
という話にすり替えてしまい、

若者が知りたい答えになってないように思います。
「なにも戸籍をいじらなくても、選択制なんだから
必要な人が 別姓を選べばよくない?」
そう考える人にとっては
もやもやする、保守派の議員さんのことば。

でも、わたしは知っています。彼らが守ろうとしている
「家族」と「戸籍制度」の役割とその理由を。
すべては 労働組合の学びから知りました。

わたしは 若い世代にも知ってもらいたい。
そして、自分の考えを持って
行動してほしいと願っています。

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