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最賃引き上げで 雇用が細る?

こんにちは!ますのすけです。

最低賃金、縮めて 最賃を1,500円に!

そんな労組の声に、「そんなことしたら

中小企業は

みんなつぶれてしまうよ?

そうなったら労働者は解雇され、

失業してしまうんじゃないのか!」

そういう意見を

ネットで多く目にしました。

確かに今のままの状態では、

中小企業は人件費ばかり膨れ上がり、

雇用を切らざるを得ないかもしれません。

そうならないための対策が必要です。

今回は まず、最賃を引き上げるために

するべきことは?という話をします。

最後までおつきあいください。

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◆中小企業支援の拡大が不可欠!

そもそも 最低賃金は、最低賃金法により

それぞれの地域の経済状況、

地域の賃金状況、企業の支払い能力の

3つの要件で決められています。

それを 全国一律にするためには、

中小企業に 最低賃金の

引き上げを保障する特別な財政措置を実施す

る必要があります。

世界に目を向ければ、最低賃金引き上げの

ための中小企業支援として 

社会保険料の事業主負担軽減のために

2兆2,500憶円もの大規模な支援を

行っているフランスをはじめ、

中小企業向け人件費支援を

打ち出している韓国、

中小企業向け減税を行っているアメリカ

などの国があるのに対し、

日本は コロナ禍になる前の

2019年、中小企業庁が行った

予算措置は総額で約24億円。

350万ある中小企業を

これで割ると、月額一企業当たり

わずか500円でした。

また、売上総利益に占める

社会保険料負担の割合は

なぜか大企業より 中小企業のほうが高く

「不公正」なものになっており、

地域別に格差がある日本の最低賃金を

どこで働いても同じ全国一律にするには、

数兆円レベルの中小企業支援が

必要なのです。

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◆そのための財源はある!

自民党の「最低賃金一元化推進議員連盟」に

よる

『最低賃金を全国一律にするよう求める提

言』の中でも、中小企業支援の財源として 

利益剰余金を対象とする

大企業の内部留保課税が

取り上げられているように

大企業の内部留保450兆円に0.5%を

毎年課税すると

2兆2,500億円の資金をねん出できます。

史上最高の利益を上げ、

内部留保となって増え続ける

大企業の過剰な蓄財。

経常利益に比例し法人税収が

増えていれば、

十分な資金が確保できるのに・・・。

そもそも大企業の納める法人税は比例税率を

採用しており、

累進構造となっていません。

比例税率とは、所得の大小に関係なく 一律

の税率が適用となり

税負担能力を考慮していない。

大企業は、比例税率をはじめとする数多くの

企業優遇制度によって

税負担が大幅に軽減されています。

企業の経常利益は上がり続け、

それでも法人税収は増えず

内部留保となってため込まれているって、

おかしくないですか?

大企業優遇税制を見直し、税金はそれぞれ

各人の負担能力に応じて

課税されるべきという

応能負担原則にしたがい 課税対象金額が

増えるごとに適用税率を高くする

累進課税にすれば、消費税だっていらない

だけの財源を確保できるはず。

その昔、確かに 日本では

第72回国会(1974年12月~1974年6月3日)

において衆議院大蔵委員会が

「大資本に対する特権的な租税特別措置を

なくし 法人税を累進制とし、小法人

の税率を大幅に引き下げること等」

という請願を全会一致で採択しています。

(1974年6月3日)

この採択から実に50年近くになる

というのにいまだ実現していません。

これは、大企業を束ねる経団連とか

大きな経済団体から

多額の政治献金をいただいてる

自民党政権の配慮なんでしょうか?

「中小企業に税金まわせ!」

わたしたち労働組合がずっと、

全国一律最低賃金制を求めて運動し

デモ行進しながら 主張してきた訴えです。

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◆まとめ

議員さんが言っています。

日本の経済の一番の問題点は、

消費力が伸びないこと。

日本経済の6~7割を支えているのは

日々の私たちの買い物(消費活動)です。

最低賃金を引き上げることで収入を安定させ

多くの国民・労働者の生活を底上げし、

地域経済を回す。

そのことが中小企業の利益確保に

繋がっていく。

雇用を守り、賃金負担できる中小企業の経営を

支援する大胆な政策を 

最低賃金金額の引き上げと、

全国一律最賃制の3点セットで これからも

国に求め わたしたち労働組合は

運動を展開していきます。


以上、最後まで 読んでいただき 

ありがとうございました!

次回は、なぜ 労組は1,500円を求めるのか?

について解説していきます。

ぜひ早めに?!


 







 





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