勝手に電力ビジネス分析④(小売戦略)

発電戦略、送配電戦略に続き、ラストの小売戦略です!

小売戦略は4Pスキームで考えようと思います。placeやpromotionもものすごく重要かついろんなトピックがありますが、今回は①productと②priceに絞って書きます。

①product
電力はなんといっても、安定供給できることは第1条件。ただ、ここは送配電が担保しているため小売電気事業者で基本的に差別化は難しい。メンテナンスなどいろんなオプションサービスもあるが、今のところ

・バンドルサービス
・グリーンメニュー

が2トップのように思う。バンドルサービスは主にマス向けで、ガス、通信などの月額課金制のものとの親和性が高い。まあ一括請求とまとめて割引的な金銭メリットも大きい。
事業者としても、決済コストが多少効率化される分メリットはある。

法人向けでいえば、まだドライブしていないが、パリ協定、ESG投資、RE100のキーワードからグリーンメニューが普及し始めると思う。

東電アクアプレミアム
http://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2017/1386201_8662.html

エネット グリーンメニュー
https://www.ennet.co.jp/news/detail?news_id=90

②price
いかに価格を安くするかだが、電力会社の場合特に「安く提供可能な電気の使い方をしているユーザーを探す」のが新電力の王道のように思う。発電リソースが各社異なるため、時間帯ごとの発電コストが違う。なので、自社の電力が余った時間帯や安く調達可能な時間帯に多く電力を使うユーザーを探して提供するため、業種などかなり細かくターゲッティングしている。

小売戦略はさらっと書いてしまったが、ここは無数の戦略があるが、電力特有のトピックは発電戦略や送配電戦略に多いので、そちらの分量が多くなってしまった。

抽象的な記載ばかりだとイメージが湧きづらいと思うので、次回は具体的な電力会社を例に、発電戦略、送配電戦略、小売戦略の観点で書いてみたいと思います。

通常は東京電力を書きたいのですが、あまりにとトピックが多岐にわたるのと、TRENDEやPinTなど新しいスキームをやってるグループ会社が目白押しなので、新電力の雄の東京ガスあたりを考えてます!

電力関連を中心にほぼ毎日気づきを書いてます!少しでもお時間があれば立ち寄ってご一読いただけると嬉しいです!