【勝手に電力2.0⑥】出力制御回避ビジネス

2018年度は、ついに九州エリアで出力制御が発動されました。

これは単純な話

供給>需要

になってるだけです。

ただ、需要が爆発的に伸びない中で、太陽光発電もまだまだ認定未稼働の発電所がたくさん発電しはじめるので、出力制御が必要な状況はさらに増えてくると個人的に思ってます。

もちろん、連系線の最大限利用だとか、ベース電源の下げ余力を増やすとかありますが、それだけで出力制御を回避するのは難しいと思います。

しかも、、

JEPXの単価が1円未満

の状況が発生してきてます。もちろん供給過剰なので本当は0円になる可能性も無くはないとも将来的には思います。

ここまでくると、仮に10円で電源調達していた電力会社と需要家がうまく連携して、9円の原価低減分をシェアするようなサービスも出てくると思います。

しかも出力制御のようなJEPX激安の状況は、

春秋の休日

が将来的に続く可能性があります。

365日 × 2/4季節 × 2/7週= 52日

なんと52日は激安な日が出てきます。休日の劇場やショッピングセンター向けの料金を作る余地はあるのではないでしょうか?

ここまでは、激安の卸価格に焦点を当てましたが、おそらく出力制御回避ビジネスも焦点が当たってくると思います。

再エネの出力制御回避措置

がバイオマス発電や太陽光発電の出力制御より先に行われるルールになってます。

つまり、

回避できるくらいの下げ調整力か上げDRが出来れば出力制御を回避できる

ということです。

いいか悪いかは別として40円のFIT売電しているような発電者なら、

20円払っていいから下げ調整か上げDRをしてほしい

と思うと思います。

おそらく今後上げDRを増やすような動きが出てくると個人的には見てます。

ただ調整力で回避した場合は、送配電がコスト負担をしているため、インバランス+託送料で回収することになります。

発電者にとっては一番都合がいいので、このあたりの議論が2019年度の需給調整市場の議論に影響が出てくるとも思ってます!


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