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エッセイ 〈出雲神話外伝〉 -出雲国風土記-

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出雲神話の流れから外れた神様達を拾い集めたエッセイ
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#神様

【神話エッセイ】 名前を調べる時に想うこと

学生時代、友人から司馬遼太郎さんの歴史小説を勧められ、ずいぶんはまったことがある。 一度…

【神話エッセイ】 かんぴょうと自転車

夏といえば「スイカ」と100人中100人が答える中、ぼくがまっさきに目に浮かべるのは「か…

【エッセイ】 神様たちの反抗期

前回のエッセイで、次男の悲劇について語った。思えば、小さかった子供たちももう大きくなって…

【エッセイ】 人を見かけで判断してはいけない

人を見かけで判断してはいけない。 そういいつつも、けして自分は人を見かけで判断していない…

ひとが死ぬと 行くところ

ぼくは幼少期、訳あって祖父母に育てられた。 祖父母は毎日のように喧嘩をしていた。祖母はそ…

夏の終わりに

子供の頃は夏になると、自治会で海の家にいって、みんなで泳いだり、遊んだり、食べたりした。…

モテない男リターンズ

学生時代、下宿先が学校のそばにあったせいで友人たちのたまり場になっていた。 今から考えると不用心な話であるが、いつだれが来てもいいようにカギはかけずにおいたので、いつも誰かがいた。 ぼくがモテないということは何度か記事にしたことがあるので、もう百も承知の話であるかもしれないが、女性に振られるとすぐに誰かが聞きつけて、夜には残念会と称しての宴会騒ぎになったものだ。 ぼくを慰めるというよりは酒の肴に盛り上がろうというだけのものだったのかもしれないが、それはそれでみんなの優し

大相撲、地元贔屓(びいき) 秋場所編

今年の秋(両国)場所が終わった。 お気に入り力士の阿炎が怪我で休場(手術するらしい)、満…

中二病(ちゅうにびょう)

「中二病」について考える。 もちろん、これは病気ではなく、ラジオパーソナリティーが作った…

「山の日」に山に登ろうとしたが・・・

先日、noteを見ていたら、この記事が目に留まった。 出雲の神名火(樋)山(かんなびやま)の…

かみさまたちは反抗期

昨日は、次男の悲劇について語った。思えば、小さかった子供たちももう大きくなってしまった。…

人を見かけで判断してはいけません

人を見かけで判断してはいけない。 そういいつつも、けして自分は人を見かけで判断していない…

神様、おねがい

我々は神社に参拝する時、神様に何らかのお願いをする。 人それぞれに、当然、お願いは違って…

ひとは死ぬと、どこへ行くのだろう

ぼくは幼少期、訳あって祖父母に育てられた。 祖父母は毎日のように喧嘩をしていた。祖母はその喧嘩の盾にぼくをつかうような人で、そのことでぼくは幼心に深く傷ついた。二人の仲を取り持ちたいのはやまやまなのだけど、10歳にも満たないぼくに何ができたのだろうか。結局のところ、ぼくの中には無力感のみが残った。 それでも祖父母はぼくにとって必死でしがみつかねばならない岩場だった。それが例え激流の中のちっぽけな岩場でもだ。こころはいつも不安でいっぱいだったが、なんともないふりをしなければ