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「やりたいこと」って何だろう

 夏休みが終わって大学2年の秋。世間一般的に言えば、あと半年で大学3年になりそろそろ就活に向けて自分の進路の方向性を真面目に考えなければならない時期である。また、自分が在籍する法政大の経営学部的に言えばこれからの大学生活を大きく決めるであろうゼミを決める時期でもある。今所属している長岡ゼミ以外のゼミにも興味のある自分にとってはその両方があてはまる。だからこそ一度真面目に考えてみようと思った。みんながよく口にする、「やりたいこと」って何なんだろう。

 まず、「やりたいこと」っていうフレーズは自分たち大学生がよく使うイメージがある。例えば自分たち経営学部なら、マーケティングだとか公認会計士だとか。でも、最近それに対して、自分はどうも就活のためだとか社会人になった時の自分のアイデンティティを保つためだとかそういう息苦しいものに感じる。自分も含め、そういう風に言っている人たちに対して問いたい。それって本当に「やりたいこと」なのか。そもそもマーケティングやりたいとかそういうのはみんな自分が入った学部のものにとらわれて過ぎている気がする。それに経営学部生が言っているやりたいこととかそういう仕事は近い将来AIに取って代わられる可能性が大いにある。自分はそんなものにとらわれたまま大学生活を終えるのはもったいない気がする。

 そんなものにとらわれるのではなく、もっと広い視野で、自分に正直になって考えていいと思う。自分に正直に、本当に好きなことに集中していいのではないかなと思う。そしてそれに夢中になってそれで稼げるようになる。そういう、「本当に好きなこと、やりたいことで食っていく」ことをもっと目指していくべきだと思う。

 しかしこんなこと言っていると、色んな大人から「そんなんで食っていけるほど社会は甘くない」だとかそういう風に言われると思う。でも自分はそうは思わない。まず、そういう風に言う人は「働く」ということでの考えかあが古いままなのだと思う。また、就活のために無理に「やりたいこと」を作っている人もまたそうなのだと思う。そういう人たちにとって「やりたいこと」というのは「生活のためにやらなければいけないこと」なのでありそれが「働く」ということなのである。そして働くこと=我慢であり給料は我慢のために消費した時間に対する対価でしかないのだ思う。一度きりの人生なのにそういう「搾取されるままの人生」なんか過ごすのはもったいなさ過ぎる。もっと自分らしく、自分の好きなことで食べていけばいい。今の時代、そのためのプラットフォームはいくらでもある。だから思い切って何でも挑戦してみればいいと思う。

 今、新たに「ワークライフインテグレーション」という言葉があるらしい。ワークライフバランスという言葉はよく耳にするようになったと思うがそれとは少し異なる。後者は仕事と私生活を対立したものとして捉えその2つのバランスをとるという考え方に対して、ワークライフインテグレーションというのは、「ワーク(職業生活)とライフ(個人生活)を柔軟、かつ高い次元で統合し、双方の充実を求めること。それによって、生産性や成長拡大を実現するとともに生活の質を高め、充実感と幸福感を得るなどの相乗効果を目指す働き方」(出典 https://jinjibu.jp/keyword/detl/267/)を言う。やりたいこと、好きなことをそのまま仕事にするということとはニュアンスは違うが、仕事と私生活を区別しないという点では同じである。まだこれが具体的にどうやって実現できるかはわからないが、これからの時代の新しい生き方を考える上での大きなヒントであると思う。

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