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きっかけ

 5月16日。今年から長岡ゼミに入った自分にとって、初めてのカフェゼミだった。こういうワークショップに参加したことはあったけど、準備する側にまわることは初めてだったからイメージしにくい部分もあった。特に先生の「アルバイトの店員になるな」っていう言葉が、じゃあどう振舞えばいいんだ・・・っていう迷いにもなっていた。その言葉を聞くまでのイメージはそういう"もてなす”っていうものだったから。そんなことを考えながら当日を迎えたわけだけど、自分の中で"巻き込む”っていうことを意識するようにした。それが正解なのかわからないけど。そう考えたのは、去年の12月に参加したスポーツビジネスサミットに参加した時のことを思い出したから。そのイベントには、メルカリの小泉社長や栃木SCのマーケティング戦略を担当しているえとみほさん、自分の好きな選手の1人でもある都倉賢選手など豪華なメンバーが登壇していた。交流会の時間、参加者はその豪華なメンバーの前に長い列を並んで1人1人話していた。恥ずかしながら自分もその列に並んだ1人だったけど、違和感もあった。こういう場って有名人と知り合うために来てるの??いや、せっかく似たような目的を持った人たちが集まっているわけだからそういう人たちがヨコのつながりを持つために来てんだろ!!と、自分もそうできてない多分その会場で最年少の大学1年生が生意気にも思った。だから今回は、”巻き込む”。そして参加者同士のヨコの関係を作る、そんな場にできたらなって思いながら臨んだ。実際に参加者側からみてそういう雰囲気を出せていたかはわからないけど、長岡ゼミの今期の目標である「どんな場面でも自分から相手を見つけて自然な挨拶をする」ことなど、自分が今できることはできたのかなって思う。もちろんまだまだ改善すべき点はたくさんあるけど、なんとなく今ぼんやり頭の中にあるイメージに近づく第一歩は踏み出せたのかなと思う。

 今回のカフェゼミのテーマは「利潤最大化を目指さないビジネス」。ゲストはUNROOF株式会社の中富さん。正直、自分にとってこれほどいいきっかけになるとは思わなかった。最近ゼミで「publicでもprivateでもないcommonの領域を目指そう」っていう話が頻繁に出るけど、自分は長岡先生にお前はprivateの寄りすぎだって言われるし、事実だと思う。それは自分が興味を持っているスポーツ業界で、最も難しい面はマネタイズの部分、だから稼ぐを悪にしてはいけないっていう話をよく聞くから。「private=稼ぐ」と「public=社会貢献」っていう風に自分の中で置き換えた時に、じゃあcommonは何なんだ?ってずっと疑問だったしそれに対する100点満点の回答があるのかなって思ってた。でもその選択肢の1つとして、利潤最大化を目指さないソーシャルビジネス、そしてそれを現在進行形で実践している中富さんのお話はとても貴重だった。1つの事業として継続的にやっていくためには利潤を得るっていう面は無視できない、でもその中で社会貢献もやっていく。正解の形を見つけるなんてとても難しいことだと思う。でも1つのモデルとして、こういう仕組みがあるんだっていうのを知ることができたのは自分にとってとてもいい経験だった。これを、自分の興味ある分野にどうやって落とし込んでいくか、その分野にあうようにどう仕組み作りしていくか、自分が考えるべきことの方向性は少し見えた気がする。

 初めてのカフェゼミで自分にとってこれほど有意義になるとは全く思わなかった。これからのカフェゼミも楽しみだな。


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