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支援物資について

だいぶ前回の投稿から時間が経ってしまいました。
7月3日から翌日~の事を整理して時系列で記載しようとしているのですが、余りにも多くのことが起き過ぎてうまくまとまりません。
また勉強の方も捗っているので、その歩みを止めたくなくてなかなかこちらに時間を割くことが出来ていませんでした。

前回の投稿は…まだロシアがウクライナに侵攻する前でしたね。
本当に早く終わってほしい。ウクライナの方々の事を思うと胸が締め付けられる思いです。
多くの民間人も犠牲になっています。当然ウクライナ、ロシア両軍でも死者が出ている。
軍人だから死んでもいい。とは考えられないのです。
軍人でも、家族がいる。友だちがいる。大事な人がいる。残された人達と決死の想いで戦地に向かう軍人の気持ちを想像するだけで本当に辛いです。
ウクライナから避難された方の投稿がきっかけで、私の周りで支援物資の話題が挙がりましたので、支援物資について当時のことを書いていこうと思います。

・購入
実家で妻と下の子の安全が確認できた後、上の子と一緒にパシオスへ服を買いに行き、とりあえず2~3日暮らせる分を2人分購入しました。
被害状況がまだどれほどなのか分からなかったので、「土砂を掻き出さないとなぁ」と作業することを考え速乾性のもの、そして作業中に何かあっても見つけてもらえるように派手な色を選びました。

・何が必要なのかわからない
同級生のグループLINEで「うちの親の部屋にあるものなんでも持っていっていいから」と連絡がありました。
彼は数週間前にお母さんが急に亡くなり、彼自身が熱海に住んでいないこともあってなかなか部屋の片付けができていない状況でした。
7月4日、朝から同級生数人で集まり見させて貰ったのですが、まだ何が必要か分からない状況だったので妻が履けそうな靴、スリッパ、ティッシュ…そんな程度しか貰ってきませんでした。
次の生活がどうなるのか、いつまで避難するのか、それが分からなければ当然何が必要か分からないですよね。
応急住宅に入居するタイミングであれば、テレビや冷蔵庫、洗濯機を貰うことが出来たかもしれませんが、その時はまだそこまで頭がまわらない状況でした。

・衣類
直接もらったもので一番多かったのが衣類です。
この件が今回の投稿で一番伝えたいことです。
私達家族が頂いた衣類の総重量は恐らく50kgを超えます。
そのうち40kgは廃棄となりました。
何故か?その殆どが古着、しかもリサイクルショップに持って行っても雑布としてしか引き取ってもらえない程の物です。
同級生が色々声を掛けて持って来てくれた衣類。善意。それを無駄にしたくないと思って受け取りはしましたが、着れるものどころか中には下着やカビが生えているものもあり、その仕分けはアレルギー持ちの私には辛いものでした。

(趣味、サイズが)合わなければ捨てていいから
善意だと思いたいですが、これほど大量の古着(しかも着れない)は正直負担です。
支援物資の名を借りた廃品処理です。
それを被災者に、市の職員に、ボランティアに託さないでください。
タイムラグは当然発生しますが、今は衣料メーカーが支援物資として提供もして頂けます。

かき集めて持って来てくれた同級生も必死だったと思います。何かしなきゃ、助けなきゃ。そういう気持ちだったと思うので。
でも一呼吸置いて、自分の立場になって考えてみてください。
ボロボロの趣味の合わない古着を貰ったら、その後どうしますか?
捨てますよね。
何かしてあげたい。その気持ちは本当に尊いものだと思います。でもそれが被災者の負担になってしまわないように、自分も今後気をつけたいと思います。
いつ、誰から、どれだけの衣類を貰って、状態がどうだったか。と記録をつけていた訳ではありませんが、時間を置いて連絡をくれた友人や同級生はサイズを確認してから送ってくれて、それらは新品やそれに近い状態でした。

一呼吸置く

彼らの行動を思い返すと、災害時はだれもが冷静さを失っているので落ち着いて考えるっていう事は本当に重要だなと感じています。


・必要なものを必要なだけ
はじめに書いた同級生ですが本当に色々してくれました。
熱海市外に住んでいると書きましたが、私がいないときに訪ねてきてくれて「色々使うことがあるだろうから」と礼服と、寒くなったときのことを考えて冬物を何着か置いていってくれました。
子ども達にも遊ぶものがないだろうから、とswitchを買って持ってきてくれて、直接会ってお礼を伝えられていないので早く直接会いたいと思っています。

またこれは高校のときの同級生がしてくれた事ですが、必要なものを聞かれ「ノート、ペン、汗ふきシート、目薬」をリクエストしました。
(発災数日は買い物に行く余裕もなかった!)
彼はリクエストした分は十分に、また幅を持たせ、そして+αで物資を送ってくれました。
箱のサイズは2リットルペットボトルのケースに入れて送ってくれて内容物は

ノート2冊
ボールペン3本
目薬2種
フェイスクリーム(シェーバーに肌が負けてガサガサだった)
Tシャツ
スウェットパンツ
靴下5足組
汗ふきシート(隙間を埋めるように)

コンパクト、かつ痒いところに手が届くような内容でした。
例えばボールペンは安いものと、少し高いジェルインキのもの、そして4色+シャープペンシルのもの。
かさばらないので3種類でも問題ありません。
そして汗ふきシートはいくらあっても助かるので大量に入っていました。
彼のきめ細やかさが現れているな。と思いました。

沼津の先輩は沼津でも被害があったのに、作業衣類を予備を含めて買い集めて持ってきてくれました。
ただ残念というか申し訳なかったのは、当初立ち入って片付け作業をするつもりでした。
ですが御存知の通り警戒区域に指定され、立ち入ることができなくなってしまった。そのため、先輩から頂いた軍手や長靴を使う機会がない状態です。
先輩が買い集めてくれたものを使わずにしまってある、それが凄く申し訳ないです。

・まとめ
個人、団体、様々な形で支援を受けました。
「何かしてあげたい」「力になりたい」本当にありがたいことです。
でも、その善意が被災者やその自治体の負担にならないようお願いしたいです。
私の知人ですが、今回の災害が発生した翌日に市の建物内を撮った写真に文字を書き込み、物資を社協あてに送るようSNSで投稿した方がいました。
私も市の方から発信された内容だと思い拡散してしまったのですが、少し冷静になると市の方でそんな画像を出すはずがない。と思い調べたら、その方が勝手にやっていた事でした。
その後その方と話をすると「市が何もやらないからやったのよ!」と言っていました。

それは被災者の為になりますか?

確かに市の動きは悪かったかもしれないですが、それによって業務が滞り適切な支援を被災者に出来なかったとしたら何の意味もありません。
一度立ち止まって、冷静になって、そして調べて(数日経てば公式に必要な物資が発表されます)からお願いします。
そして時間の経過とともに、必要なものが変わってきます。
例えば夏にストーブは要りませんよね?でも時期が過ぎればストーブが必要になってくる。
時間とともにニーズは変わります。
ぜひ「あのとき支援出来なかったけど、今はどうかな」と調べてみてください。
自治体だけでなく、民間ボランティアでも物資の募集をしているときがあります。
皆様の温かいご支援が無駄にならないように。
以下、お世話になった民間ボランティア様です。

民間ボランティア
BOND AND JUSTICE

民間ボランティア
ONE TEAM



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