見出し画像

何もしない、を謳歌した

日曜日のことを書きたいと思う。

日曜日は、起きたらもう11:30で、夫と二人で顔を見あわせた。寝過ごしたね。

土曜日一通りやることはやったので、今日は選挙に行くだけだね。
パン買ってないじゃん。

投票後、パンを買いに行くことになった。

ほとんど影が落ちないほど、真上から太陽が照り付ける。炎天下を歩いているのに、投票所となっている小学校の門にたどり着かない。
カフカの城じゃん、という冗談は、必ず見つかるから引き返そう、とマジレスされた。

小学校の入り口は、入り組んだ細い道の奥にあった。今日だけはこの道も人通りが多かった。

行き道に咲く花が大ぶりで可愛らしく、指先でつついた。
なんの花?
うーん、ハマナス?あっちがう、ハイビスカスかも。
テキトーだなぁ。
そう、私はいつもわりとテキトー。

小学校ってこんなに何もかも小さかったっけ?体育館で、ユポと戯れてからその場を離れた。

昼ごはんは何にしよう。
あっ、から揚げ食べたい。
パックご飯の在庫ないよ。
さんぴん茶買っておこう。

……そうこうしているうちに、買い物袋はあふれそう。最後に買ったパンは、上にぽんと乗せてあるだけ、という有様だった。


クーラーの効いた部屋で、昼ご飯を食べた後、ごろごろしだしたら、何もできなくなった。

「今日はもうだめだ!」と互いに叫んで、出かけないで昼寝をした。

5時の鐘が聞こえてきた。銭湯に行きたい!でも出かけたくない。ということで、お風呂の準備をした。
まだ明るい夕方に湯舟を張るのは、小学校の運動会の帰りを思い出した。
汚れを流し、氷たっぷりのマグカップにセイロンティーを注ぎ、熱い湯舟につかりながら飲んだ。
贅沢!!

お風呂を上がると、夫が、悪いこと思いついちゃった、ともじもじしていた。
面倒だから早く言ってよと冷たくした。
むくれながら、生ベーコンと、ベランダの鉢のバジルをパスタにしたい、と言う。
手をたたいて喜んでしまった。

バジルくん、と名付けて育てているバジルは、強すぎる日差しのせいでやや頑固な固さになった。
でも、37℃の直射日光で枯れかけていたころに比べれば、ずいぶん元気になった。
土を加えて湿気を保ち、日陰にいるからなのだ。

私はバジルがしおしおになったとき、死んでしまったと思い、悲しみつつも放置していた。手をかけたけど死んじゃうのか、という諦めだった。
夫がバジル君のむごい姿を発見したとき、即座に生ごみネットを土が流れ出さないように工夫し、土を追加した。

ずいぶん元気になった。

私は、何かを育てるのに不向きかも、という気持ちと、あープロジェクト外の人だと思うと、助けてと言う、って選択肢も浮かばなくなるけど、問題に直面したらちゃんとまずは報告しよう、と思った。

生ベーコンとバジルのパスタはめちゃくちゃ美味しかった。

また生のバジルが食べたいので、剪定とか、水やりとかがんばろう。

湯舟で飲んだアイスティーのせいで、ぜんぜん寝れなかったことを除けば、
いい日曜日だった。


なんにもしない、いい日曜日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?