ひとりぼっち2

本人は経営している会社のことも子どものこともそっちのけで恋愛を楽しんだ

従業員は本人のその生活を知り、給料はもらっているが冷ややかな目で見るようになっていった。本人43歳会社にキスマークをつけ、それを隠そうともせず胸の開いた服を着て週に1回くらい顔を出す。

もっぱら日中は恋人と寝ているかパチンコだった。

本人は電話で指示だけをする。会社からの電話にも出ない状態が続く。

従業員の3人が退職を申し出た。引き止めようとするが自分がしていないこともわかったいたので強くは言えなかった。

その時期の社内の状況はテレビで見る昔の暴力団の事務所の女性編のようだった。みんなが怒り大声で話をしていた。

会社がうまくいかなくなったことで、恋人とも関係も少しずつ変わっていった。

会社には仕事が無かった。営業をする本人が動かないからだ。

今までは、近しい男性と時々のデートや枕営業で仕事をとってきていたが、恋人ができたことでその人たちと疎遠になり、仕事が入ってこなくなっていた。

本人はこれまで水商売が中心の生活で、営業も仕事の方法も知らない。以前の店のお客さんに近寄り全てをまかなってきた。

会社資金の借り入れも同様だった。全て一時的な人との関係を持ちその後の付き合いはしない。

そう、人との関係を作ることが出来ない人。

女性を使い男性を翻弄し、数回の交際をもち仕事をもらう

それを繰り返してきたのだ。

その男性たちはみんな水商売の時のお客さんだった。

そこでこれも大きな失敗だった。その男性同士が知り合いだったことで男性たちからは体の関係と安い仕事を本人に与え、その男性同士の噂は広まっていった。

本人もその男性たちと同じような態度で話をしていた。会社にはその安い仕事を取ってきたと誇ったが、安さと仕事の内容に従業員はうんざりしていた。

本人は代表としての威厳を従業員に押し付け、従業員は働かずに安い仕事を持ってくる代表を軽蔑していた。


本人は母親でもあったが、子どもたちに役割をつけ、大きい子どもに小さい子どもを預けて自分は・・・だった。

子どもたちは不満だったが、〇〇を買ってあげる この一言でいうことを聞いた。

恋人との部屋には子どもが入らないように常に鍵をかけていた。その部屋に来てドアを叩くと怒鳴られた。家の中では携帯電話で話すのが当たり前だった。お金がいる時は、部屋の前に置いていた。

そんな中でも、上の子は部屋で恋人との行為を見てしまうことがあった。

相手が女性だった為に、子どもたちに本人は話をした。

恋人は障害者なのだと

性同一性障害だからかわいそうな人なのだと

子どもたちの目は変わった。かわいそうな人を母親がどうにかしてあげていると思いはじめた。

しかし、その生活も壊れ始めた。

恋人は休みに1日中ゲームをし子どもたちと話もしなくなった。

本人も少し冷静になると、恋人が自分の為に何もしてくれないと愚痴が多くなったきた。

恋人とは自分の熱が上がっている時は、その人だけの生活をするだけに懸命になり、冷めてくると求めることばかりをし、愚痴になるが身体的に充実感を持つとまた懸命になれる。この繰り返し。

常に身体と精神のグラフが変動する。

人との関係についてもそうだ

自分の都合が良い人とその時だけの関係を作ることしかできない

自分の求めるものを与えてくれないと憤慨し、感情的な対応をし自分が求める時はすり寄り求める。

子どもに対しても育てるというより、自分の都合の良い時に愛情を注ぎ、自分の都合で家族に押し付ける。年齢が上がるとお金や物で気持ちを動かす。

特に恋人との関係にも、無条件で本人を受け入れる子どもの存在は必要なのだ。自分の暇をつぶすように子どもに関わる姿は過干渉でしかない。

恋人、仕事がうまくいかないのは子どもがいるからだとも話す本人にはア然としてしまった。

本人の相談は「私、ひとりぼっちなのです」

今更ながら本題

子どもの時からずっとひとりぼっちなのだと話す。



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