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出口はどこ?

障害福祉サービスは本人が自立への道に行く為に利用するものというのが基本ではないかと思う。

本にも必ず記載してある

先日、行政の人との会議があった。

今年、障害福祉課の役職になった方が近寄って来られた

少し世間話をした後に1つ聞いても良いですか?と少し申し訳なさそうだけど真剣な表情で・・・

『就労継続支援B型事業はどうなのでしょうか?』と私は「どうとは?」と聞き返すと、何かをふっ切れたように

『工賃を2.3万もらっても生活ができるわけじゃないし、年金と合わせても難しいと思う。それと、就職に繋がってるのはとてもとても少ないですよね。支援学校卒業で入ったら、いくつまでそこに居るのですか?』

ほーーーーーーーーーーーっ

正直、びっくりした。久しぶりの現実的な意見を言う行政マンに会った。

過去に事業の立ち上げをした際に、一部上場企業の役員の人と話をした時だった。盛大な立ち上げ式にたくさんの人が参列され、その際に挨拶しの中に忘れもしないこんな言葉があった

『私共は、この会社の設立にあたり、企業は障害のある人に仕事の提供を行い、〇〇事業所では利用されるかた全員がどんな障害があっても仕事ができるように支援ができるスタッフがいます。この連携をしっかりして、地域で働ける人づくりをしていきます。』

言い切った。私はア然とした。

企業がやる福祉ってこうなんだ・・・と別物のように感じた。

私は、その事業所の長を受けていた。今までやってきた福祉をは全く違うものなのだと感じた。

その後も、年に数回の報告が必要だった。

利用者の数だけではなく、成長や就労先・実習等最後はCS(顧客満足度)まで方向が必要だった。

長の私は、その一部上場企業で精神疾患を患っている人や不調時の対応等の電話が時々来るようになった。

正直、わからないこともあったが必死に勉強し、翌日に返事をするという体制を作った。

結果は在籍中には、就労を希望する人は全員就労に結び付けた。


話を戻す。行政マンは当然のことを言っているが現実は違う。

特に就労継続B型では、仕事ができる人は作業の中心人物で工賃の稼ぎ頭になることが多い。だから、就労されるとスタッフが困るという現象がどこにでもある。

ある社福で、軽度の知的障害の方を雇用したいと申し出があったが、その施設長が職員さんに言った言葉が耳に残ってる。

『利用者が居なくなったら、代わりの利用者連れて来れるの?作業の収入がなくなったらあなた達が残業するの?残業代は出ないよ。利用者が就職するってそんなことよ。それを全部準備したら就職させてもいいけど。』

水色のフレアスカートがとても似合ういつも朗らかな施設長さんの言葉にその時は驚きだけだったが、後に色々な施設長や理事長からその言葉を聞くことになった。

自分が長をすることになり、同じ状況は来た。長や経営でいけばその考えが全く無いとは言えない状況だった。気持ちが全く理解できないわけではないが、自分はその施設長さんの言葉をクリアできるように動いた。


問題はもう1つある。

障害福祉には明確な専門家がいない。

就労系の認可を受ける時には、サービス管理責任者が1名有資格者であれば良い。福祉の勉強も障害者に携わった経験も無い人での認可が出る。

そうゆうものなのだ。

それで自立に向けて!は難しいのではないかと思う。

入職し研修会の参加をしているところもあるが、私の知る限り少ない。


一部上場の方の挨拶の中で、専門的に勉強した人が支援をするという言葉も・・・

傍から見ると、そのように見えるのだろうが・・・

そう就労継続支援B型とは・・・

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