「教員」という素晴らしい人たちの環境
まおい学びのさとの活動が、昨年末頃、北海道からの設置認可了承を得て、先日、Yahooトップニュースにもなり、ABEMATVさんや本当にたくさんのメディアに取り上げていただき、とても多くの問い合わせが届いている状況が続いています。
そんな中、「なぜ、自分の子どもを通わせるわけでもない学校をつくるために、お金や時間、労力を注いでそこまでできるのですか?」と聞かれることがとても増えました。
わたしの子どもたちは、2023年4月に開校を目指す まおい学びのさと小学校 には、年齢対象外で入ることができません。しかし、それはわたしの活動する理由にほぼ無関係です。世の中の子どもたちや、自分の子どもたちの選択肢が増えるといいなと思って活動していることももちろんですが、それだけではありません。
子どもたちが小学校へ行かない選択をした頃、学校の先生たちと何度も対話する時間を持ちました。しかし、心が通じ合うこともなく、共通の目標を持つこともできませんでした。
学校に対して前向きな気持ちを持てるよう、子どもを注意してばかりではなくもう少し褒めてもらいたい と、お願いした時には、「褒めるところが無ければ褒められません」 と言われたし
嫌がる子どもの手や足を引っ張って引きずり回して無理やり連れて行くのを辞めてください と、お願いした時には、「嫌がってなどいないと思うし、子どもはその時その時を生きているので嫌なことを言われたりされたりしてもすぐ忘れますよ」 と言われたし
子どもの選択した「不登校」を受け入れることにしたと話した時には、「そういう選択をして後から後悔した親、つぶれていった子どもや親をたくさん見てきましたよ」 と言われたし
本当にたくさんの言葉にモヤモヤしました。でも、ここからわかったことは、学校で働く人たちは、【 自分や学校を守ることに必死 】だということ。ここまで追いつめられるほど、働く環境が過酷だという事実。
働くことを心から楽しむ人のそばでは、その場を思いきり楽しみ才能を発揮することのできる人が育つはず。
子どもたちの学ぶ環境をより良いものにするためには、保護者は学校や先生を非難するのではなく、学校で働く人たちの環境改善に努めることが最優先だとわたしは思います。
新しいスタイルの学校をつくることは、子どもたちの選択肢を増やすことだけではなく、子どもたちに何かを伝えたいとの志を持ち「教員」という道を選んでくださった素晴らしい方々に、新しい環境を用意できることにも繋がり、新しい選択肢を提示できることにもなります。
わたしは、自分が「教員」になりたいとは、人生で一度も思ったことはありません。自分が選ぶことのできない職業ではあるけれど、「教員」という仕事はこの世界に必要不可欠で、その道を選んでくださる方々にはとても感謝しています。
そして、そんな素晴らしい方々の働く環境を、いち保護者としてなんとか改善したいと、強く、強く思っています。だからこそ、この「学校をつくる」という活動には、より多くの方々に関心を持ってもらいたいし、より多くの方々の力が必要だとも思っています。
まおい学びのさとの活動は、単に「学校をつくる」というだけのことではないということ。
まだまだ仲間を増やしたい!
会ってお話させてもらいたい!
※写真は、まおい学びのさと体験会でNPO代表細田とタグラグビーではしゃぐわたし。 撮影:武藤 幹太さん
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