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【最終報告書】 研究の結果やいかに

新しい働き方Lab 第1期研究員として以下の研究に取り組んできました。

いつでもどこでも働けるツールを手に入れた
スキル0の主婦は
家族の要望を叶えながら
月5万稼げるようになるのか!?

さて、結果やいかに・・・

◆結論

どこでも働けるツールを手に入れた
スキル0の主婦は
どこでも働けるフリーランスではなくなったが

家族のお手伝いのおかげで
認定ランサーになり
どこでも働ける完全テレワークD社に入社が決まった

さらに、家族の満足度も上昇し
要望にも応えられた


◆考察

どこでも働けるchromebookを貸与していただき始まった研究。
今回のわたしの研究でのキーワードは

協力と発信

それは家族の協力が合っての研究であり生活だったこと。
その協力が家族自身の満足度の安定に繋がったと示唆されたこと。

研究の進捗などnoteやTwitterにて初めて積極的に発信し
それのおかげもあり、D社様への入社が決まったこと

今回の実験はフリーランスへ挑戦する際の
不安についての取り組みでした。

結果、不安はどれも解消され、特に家族の満足度に関して
お手伝い(家族間の協力)がもたらす効果
が示唆されたことは大きな成果と言えます。

この研究結果が、
これからフリーランスを志す方の
第1歩の後押しとなることを願っています。

以下、研究の詳細となります。

◆研究の背景、動機

「何度引っ越しをしても、どこからでもできる仕事に就きたい!」
というのが、フリーランスを志したきっかけです。

夫の転勤により、この2年間で2度の就職活動を経験。

転勤の度に就職活動を余儀なくされるこの環境を変えたいと思い、
たどり着いたのがフリーランスという働き方でした。

そしてフリーランスへ挑戦しようと決意した時に生じた
「不安」を課題と捉え、研究のテーマとしました。

◆研究のテーマ

フリーランスになると想像した時、
特に不安に感じたことが以下3つでした。

ー1、実際稼げるようになれるのか?

フリーランスになってもパート並に稼げるようでなければ厳しい。
そこまで稼げるようになれるのか?不安。

ー2、公私の切り替えがうまくいくのか?

家で働くとなると仕事がなかなか終わらず、
うまく切り替えができずに
家事や育児(主に子どもと関わる)時間が
減ってしまうのではないか。

炊事や掃除がおろそかになって
生活環境が悪化してしまうのではないか。
という不安。

ー3、家族の生活の満足度はどうなるんだろう?

まだフリーランスへの決意を固める前、
家族に今後の生活に対する要望を聞いてみました。

夫:転勤にはついてきてほしい
長女:放課後、学童に行くのではなく家に帰って来たい
次女:秋田と奈良に住む祖父母に会いに行きたい
私:今までのパート職程度の給料は確保したい。

フリーランスになることで
この家族の要望が実現できるのだろうか。

家で仕事をすることによって、
近くに母親がいるけどかまってもらえない、
話も聞いてもらえない、
とかえって寂しい思いをさせてしまうのではないか。

私が家で仕事をすることによって
家族の雰囲気などどのように変わるのだろうかという不安。


そこで今回は3の家族の満足度についての不安を主軸に
「家族の満足度と作業時間の相互関係」
を研究することとしました。

◆検証する仮説

・フリーランスに挑戦することで家族の要望を叶えることができる(仮説1)

・家事の時間、仕事の時間、子どもと遊ぶ時間が満足度と関係性がある(仮説2)

◆検証する方法

仮説1について

 家族から聞き取った要望を達成したか、
 またはいつでも達成できる状態かを評価すること。
 毎月要望を聴取し、どれだけ達成出来たのかを検証します。

・仮説2について
 毎日家事、仕事、遊ぶそれぞれの作業時間を計測します。
 計測方法としてラインボットを作成

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 家事を始めるタイミングで【家事の開始】と送信、
 終了時に【家事の終了】と送信することで開始〜終了
 までの時間を計測し記録してくれるようにしました。
 このラインボットを使用し、毎日作業時間の記録を行います。
 
 さらに、家族の満足度を5段階評価で毎日記録。
 子どもにも直感的にわかりやすいよう、
 イラストで満足度スケールを準備

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 寝る前の時間に
 「今日はどういう1日だったかな?」
 「今の気分はどれが近いかな?」
 と振り返りながら聞き取りを行うことにしました。

 記録した
 日々の作業時間と家族の満足度に
 相関が見られるのか
調べました。


◆研究結果:相関関係は見られなかった

始める前の予想として次のように考えました。

・フリーランスという働き方で要望は達成できるのではないか。

・仕事の時間が多く家事育児の時間が少ない日は満足度が下がる傾向が見られるのではないか。

・遊ぶ時間と満足度は比例の関係がみられるのではないか。

・収入があがるのにつれて仕事の作業時間がふえ、満足度は逆に下がるのではないか。

毎月家族の要望(今月なにがしたいか)を聞き取り実行すると、
達成率は常に100%!

最初に聴取した要望についても
いつでも実行可能の状態が維持され、

仮説1は支持される結果となりました。


しかし!!
計測した各作業時間と家族の満足度の間には
相互関係を見つけることができませんでした。

仕事ー評価 相関関係

家事ー評価 相関関係

遊ぶー評価 相関関係

仮説2は支持されない結果となりました。

ー家事の手伝いによる効果


7月計測した結果の時点で
あれ?相関関係ないのでは?という結果。
さらに家事、勉強、仕事、遊びとで私いっぱいいっぱい(^^;)

そこで!8月からは
お手伝いとして家事に参加してもらうことに!
それにより満足度の分散値が減少、平均値の上昇が見られました。

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もしや、母を手伝うという行動で満足度が上がったのではないか?
と思い、調べてみると対象は違うのですがこのような論文を見つけました。

援助行動経験が援助者自身に与える効果: 地域で活動するボランティア
に見られる援助成果

本研究の意義は、「 なぜ人は人 を助けるのか」という普遍的な疑問に、 援助成果の視点から、 文脈的にアプローチしたところにもあると考える。

仮説1
「非緊急場面のボラ ンティア活動においても、ボランティアは、活動を通じて援助成果 を得ることができ る」

仮説2
自分のボランティア活動によって、活動対象者の幸福・安寧がもたらされたと ボランティア自身が認識できればできるほど、その活動はボランティア自身にとってもすばらしいこととなり、喜びも増すであろうから、「認識された援助効果が大きいほど、援助成果は大きい」

仮説3
行っている活動が社会の役に立っているとボランティアが認識し、社会にポジティブな影響を及ぼしていると自らの活動を高く評価できればできるほど、援 助成果は大きいであろうから、「認識された社会効果が大きいほど、援助成果は大きい」

結果としては「どれも概ね支持された。」というものでした。

出典元 :
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssp/18/2/18_KJ00003722530/_article/-char/ja/



◆今回の私の実験に戻ります!!

子どもたちは家事のお手伝いをすることで、
満足度が上がったのではないかと推測されます。

母親の私がフリーランスという働き方を選択することで生じる「不安」については以下のような結論に至ります。

ー収入面について


実際フリーランスとなり6ヶ月。
少しずつ頂く案件も増え、このまま続けていけば目標金額の収入は
得られるようになると感じました。

いつでもどこでも効果でしょうか、
ライティングの仕事はとてもやりやすく6ヶ月の活動で
【記事作成・ブログ記事・体験談】部門にて
認定ランサーになることが出来ました。

そして!発信の効果もあり、
完全テレワークのD社様にて雇用して頂くこととなりました\^^/

フリーランスという働き方ではなくなりましたが、
それを目指した際の目的を果たすことができる結果となりました。
感謝感謝です。

ー生活時間と公私の切り替えについて


生活時間との公私の切り替えはやはり難しいところです。
今までのパート職で働いていた時は場所で
しっかり切り替えられていたため、

同じ空間で公私を切り替えるとなると、
家族の協力が偉大でした。

ー家族の満足度、雰囲気について

家族の満足度、ひいては家庭内の雰囲気について
数値的に満足度は上昇し安定しました。

実際の感覚的にも姉妹ケンカが減ったと感じます。
これがフリーランスに切り替えた事によるものなのか、
年齢的な成長によるものなのかはわかりませんが、、

家に居ながら働く事によって生まれる時間的な余裕が
良い雰囲気に繋がっているように感じます。

◆今後の課題


家事への参加によって、満足度が上昇し安定したのでは?
という仮説を残す結果となった。

もし、それらに相関関係が認められるのであれば
家族にはぜひどんどん家事に参加してもらいたい!!

メイン、味噌汁、サラダで役割分担する日も遠くはない!?
夢は膨らむのでした。


恐らく、これからデジタル化が進むことにより
こういった家族のカタチは増えていくのだと思います。
この研究結果がそれらの一助となって頂けると幸いです。

新しい働き方Lab  第1期研究生 伊藤 純子


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