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ケンモメンは阿Q正伝を他人のために使わないこと。

 魯迅の短編小説には現代人の心にも鋭く突き刺さるような切れ味がある。たまに読むととても面白くて止まらないし、いわゆる“ケンモ好き”という感じのブラックな要素が多く散見される。


 
 さて、我々現代人が彼の小説から何を学ぶべきなのかということについて、小説の楽しみ方なんてのは千差万別十人十色な訳だからどーでもいいというのが一般論だけど、一応俺の持論を披露する。

「他人を批判するためのものではない」

 例えば阿Qの説明を見て「これは正しくネトウヨの特徴だ!」とケンモメンは言いがちだ。しかし、その読み方は本当に自分にとって有益なのだろうか

 思うに、長く傑作と謳われるような作品には人間の本質がその表象に隠れているもので、それは人間一般に広く突き刺さるものだ。

 阿Q正伝を読んで「ああ、これは俺にも当てはまるかもね」という風に、ある意味教訓として身に刻んだ方が有益だと思う。

 つか日本という没落途上国家と過去の中国とを合わせて見るという“特殊な”(?)見方は多分ケンモメンの得意分野だよなぁ。。。

 ま、阿Q正伝から読み取れる情念というかイデオロジックなことをわざわざ普通の日本人に垂れ流してやるのは全く無駄だろってこと。

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