BookwormPup64でVSCodeを利用した時のメモ書き

このページは私の覚書なので、誤りがあるかもしれません。ご容赦願います。windows10が動作しているパソコンが使用に耐えないほど重たくて、でも、HDDを破壊してしまうこともできず(まだ諦めていない)・・・・。
64GBのUSBメモリがあったので、これにBookwormPup64とChromeとVSCodeを使用させていただいて、Pythonでの開発環境を作成したときのメモ書きです。

BookwormPup64のインストール

  • 必要なものをダウンロード

  BookwormPup64_10.0.6.iso
  bookworm64_lang_ja-r7.pet(日本語化パッケージ)
  rufus(BookwormPup64をUSBメモリに書き込むために必要)

  以下は、BookwormPup64を起動させてからでもよい。
  GetLatest64bitChromeVersionWoofCE-MK15.5.pet(chromeを利用)
  code_1.87.1-1709685762_amd64.dev(VSCode)

  • 起動領域の作成

 windows上の「rufus」で
  BookwormPup64_10.0.6.iso をUSBメモリにインストール
 USBメモリのサイズは64GB(10GB以上があれば動作は可能)
 インストールが終わったら、
   BookwormPup64_10.0.6.iso と bookworm64_lang_ja-r7.pet を
   USBメモリに保存する
   chrome、vscode用もダウンロード済みであれば、USBに保存

  • BookwormPup64の起動

  パソコンのbios設定で、
   「セキュアブート」をしない
   OSの起動順序をUSBを内蔵HDDより先に設定し、
  BookwormPup64を起動
   
  起動後、次の設定を行う
    国、タイムゾーン、キーボードの設定を 「ja」に設定
    ネットワーク接続、ファイヤウォールの設定
    日本語化の設定(bookworm64_lang_ja-r7.petをクリック)
  ここまで完了したら、シャットダウンを行い、これまでの設定を保存。
    初めてのシャットダウン時に永続化領域の作成を行うか聞かれる
    保存するか聞かれるので保存するを選択
    推奨の設定でよい。暗号化しない。領域のサイズは512MB。

  この段階でできたUSBメモリは、ブート関連のファイルだけを利用する
  この後、このUSBメモリを使って設定をおこなう。
      

USBメモリのパーテーション設定

  • BookwormPup64を起動し、システム→GParted を利用する

 少なくとも、内蔵HDDとUSBメモリがあるので注意。
  内蔵HDDを選択しないこと。
  USBメモリを選択してあることを確認して作業。
  64GBのUSBメモリのパーテーション設定
   sdb1 5GB     fat32 boot  ブート、windowsファイルの保存用
   sdb2 10GB   ext4      puppylinux の実験用
   sdb3 39.59GB ext4     BookwormPup64用 
   sdb4 4GB        swap
             *sdb2とsdb3は1つのパーテーションとし、3区分でも良い 

BookwormPup64をUSBメモリに展開

 BookwormPup64_10.0.6.iso をクリックするとファイルが展開される
 次のファイルを、sdb3領域にフォルダを作成しコピーする
 (フォルダ名は任意。例えば、BookwormPup64 など) 
   bootなどのフォルダ以外のすべてのファイルをコピー
   コピーしたファイルの中の grub.cfg を削除する

起動メニューの設定

  menu→セットアップ→Grub2 ブートローダの設定 を起動
   ブートローダのインストール先を選択(sdb)し、更新
   再度、sdbを選択し、OK
   (間違えるとHDDのブートを破壊するので注意)
   探索ドライブ  sdb(USBメモリ)
   ブートローダ  MBRブート、UEFIブート両方をチェックしOK
   
   探索された内容を確認し、よければ書き込む
    BookwormPup64 が sdb1 と sdb3 の2つ存在しているはず

  • 起動メニューを直接編集する場合

 sdb1にある grub.cfg を編集
 uuidの調査
   端末を起動し  ls -l /dev/disk/by-uuid
 起動メニューの例
   (search、linux 行は、1行で記述のこと)
   menuentry 'bookworm64 (sdb3/bookworm64)'{
    search --no-floppy --set=root --fs-uuid 8913eed1-fa35-499d-9fa1-
                            74af7aecffcd
    linux /bookworm64/vmlinuz psubdir=/bookworm64 pmedia=usbflash                             pfix=fsck
    initrd /bookworm64/initrd.gz
   }

sdb3の BookwormPup64 を起動

  • 再起動し、sdb3のBookwormPup64を起動

  再度、初期設定、ネットワーク接続、日本語化を行い、再起動
   永続化ファイルの作成で、フォルダ タイプを選択する
   (ext4ファイルシステムのフォルダ内に追加インストールしたファイ
    ル群が保存される。sdb3に残っているサイズまで拡張できる。) 

Chromeのインストール

  • Chromeのサイトからインストールするためのプログラムをダウンロード

      GetLatest64bitChromeVersionWoofCE-MK15.5.pet

  ダウンロードしたpetファイルをクリックしインストール
    インストール用メニューができる

    メニュー→インターネット→Get Latest Chrome Versionをクリック
    サイトからファイルがダウンロードされインストールされる
  Chromeでのダウンロードはspot内に保存される

  • Chromeの設定確認

  セキュリティの設定
   他のデバイスと同期 設定→プライバシーとセキュリティ→
   セーフブラウジング 保護強化機能を選択

  • Chromeの起動スクリプトの保存場所

  /initrd/mnt/tmpfs/pup_rw/opt/google/chrome/google-chrome
     ( 調べる場合は端末で
          find / -type f -name "google-chrome" )
  起動スクリプト
   LD_PRELOAD="/opt/google/chrome/libpuppygc.so" exec -a "$0"    /opt/google/chrome/chrome --user-data-dir=/root/.config/google-
   chrome --disk-cache-dir=/tmp/cache --no-sandbox --disable-infobars                          "$@" --no-sandbox
  rootでは このモードでしか起動しない 

VSCodeのインストール

  • パッケージよりインストールする

  マイクロソフトよりパッケージをダウンロード https://vscode.dev/
  パッケージをクリックでインストール
  codeの場所を探し、実行したがエラーがでた
    メッセージにしたがって以下の方法で起動できた
      /usr/share/code/bin/code --no-sandbox --user-data-dir 

  • スクリプトファイルの作成

  /usr/share/code/bin/code --no-sandbox --user-data-dir='/root/develop' 

           上の記述ファイルを作成し、実行パーミッションを付加
           ファイル名:vscode 
           develop内に保存
        これをクリックで起動

  • menuの編集

      /.jwmrc を編集
   元のファイル(文書タグの中)
           <Program label="Visual Studio Code" icon="vscode" tooltip="Code     Editing. Redefined.">/usr/share/code/code --unity-launch</Program>
   編集後のファイル
    <Program label="Visual Studio Code" icon="vscode" tooltip="Code          Editing. Redefined.">/usr/share/code/code --no-sandbox          --user-data-dir='/root/develop'</Program>
   編集後、Xサーバの再起動

Pythonの実行確認 

  • vscodeで編集、実行

 .py は実行できたが、jyupterでの実行で、pipとipykernelが不足しているというメッセージ(実行できない)

  • pipのインストール

Debian ベースのディストリビューションにPIP をインストール
https://ja.linux-console.net/?p=6827
apt install python3-pip -y
# pip list
Package Version
------------- -------
chardet 5.1.0
dnspython 2.3.0
ntpsec 1.2.2
pip 23.0.1
pycairo 1.20.1
PyGObject 3.42.2
python-apt 2.6.0
python-debian 0.1.49
setuptools 66.1.1
wheel 0.38.4

  • ipykernelのインストール

/bin/python -m pip install ipykernel -U --user --force-reinstall(失敗)
apt install python3-ipykernel(失敗)

パッケージマネージャで検索したらあったので、ここでインストール
# pip list
Package Version
----------------- -------------------------
asttokens 2.2.1
backcall 0.2.0
bytecode 0.14.0
chardet 5.1.0
coverage 6.5.0
debugpy 1.6.3+git20221103.a2a3328
decorator 5.1.1
dnspython 2.3.0
entrypoints 0.4
executing 1.2.0
ipykernel 6.17.0
ipython 8.5.0
jedi 0.18.2
jupyter_client 7.4.9
jupyter_core 4.12.0
matplotlib-inline 0.1.6
nest-asyncio 1.5.4
ntpsec 1.2.2
packaging 23.0
parso 0.8.3
pexpect 4.8.0
pickleshare 0.7.5
pip 23.0.1
prompt-toolkit 3.0.36
psutil 5.9.4
ptyprocess 0.7.0
pure-eval 0.0.0
py 1.11.0
pycairo 1.20.1
pydevd 2.9.5
Pygments 2.14.0
PyGObject 3.42.2
python-apt 2.6.0
python-dateutil 2.8.2
python-debian 0.1.49
pyzmq 24.0.1
setuptools 66.1.1
six 1.16.0
stack-data 0.6.2
tornado 6.2
traitlets 5.5.0
wcwidth 0.2.5
wheel 0.38.4

vscodeで編集して、pythonとjupyterファイルを実行させることができた。

今回追加したファイルは、最初からインストールされていたpythonにインストールされている。システムのpythonはこれ以上汚したくないので、以下で、仮想環境を作成し実行させる。

Pythonの仮想環境を作成

pipx をインストールしvscodeで試したが、うまく動作させることができず、仮想環境を作成する事にした。
develop下には、vscode関連のファイルがたくさんできるので、aという名前のフォルダを作成し、この中に仮想環境を作成。

仮想環境の作成時に参考にしたURL
https://www.python.jp/install/windows/venv.html    

      参考 /root/develop/a/python -m venv .venv

仮想環境作成後は、vscodeのpythonカーネルの選択で、仮想環境のpythonを選択し実行する。vscodeで必要な拡張機能は自動でインストールされる。

動作確認中のVSCode


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