地域のボランティアを引き受けた経緯
何気なく呟いたつもりのツイートが、思ったより反応をいただいたので(1,000いいね、って私の中ではそんなにないので)、ちょっと思うところを書いてみる。
週5で仕事して、3人の子育てして、登校班や学童や保育園、習い事などの送迎えなどもありつつ、家事をして、地域のボランティア(子どもが絡む育成会の役員みたいなもの)も半強制で回ってきた。
— Izmi (@Izumi72) December 13, 2020
体1つでは足りない…。
これについては、「ボランティアの部分は断ればいい」と私も以前は考えていた。PTAは非会員でも良いと思っていたし、育成会だって脱会すればいいと思っていた。そして、他の人がもし今、辞めたいと思っていたとしても責めるつもりはない。
ただし、うちの地域は、自治会の下部組織の「育成会」と、小学校の「PTA」が複雑に絡み合っていて非常に厄介な組織体制であるため、完全に抜けるというのが難しい。
なぜか別々の民間組織である「育成会」と「PTA」、そして「小学校(行政)」が自動的に連携されて、登校班編成はなぜか小学校が主体ではなく「育成会の管轄」となっている。
そして、その「育成会」に、新1年生の情報が保護者の同意もなく自動的に学校から育成会へ渡される。
「自治体は入学予定者リストを公立小学校へ渡す」ここまでは理解できる。誰が入学するのか、国立や私立の小学校へ進む子、転出する予定のある子などを調査しなければいけないのだから。
ただ、その「学校」が、民間の自治組織に、保護者の同意なく、子供の住所・名前・年齢を渡してしまうのは個人情報保護法に違反するのでは?とも思うし、こういった仕組みには本当に納得はいっていない。
ただ、だからと言って、今の時点で、我が家は登校班から抜けることも考えられない。
来年4月で小3と小1になる3人の子を、安全に登校させるにはどうしたら良いか、を考えると、登校班に残るのが最善だと思うから。
本来は「育成会を抜ける=登校班も抜けなければいけない(個人登校)」という仕組みも不自然だとは思う。そこは「安全に登校するために登校班に入れ」と学校側が指導するのであれば、編成の主体は学校や自治体となるはずであって任意加入であるはずの「育成会」に任せること自体に歪みがある。
ただし、今の登校班編成が入学前から「育成会」の集会があり、班編成を組み、人数が多ければ編成を組み直す。
立哨当番(横断歩道での旗持ち)などの当番もそれらの保護者に回る仕組みになっている以上、育成会から抜けて旗持ちも一切しないけど、登校班には混ぜてね、ってのは非常に言いにくい仕組みになっている。(この仕組みもいやらしいとは思うけど)
実際、PTAや育成会の活動には無駄も多いと感じるのも事実ではあるけれど、私は「立哨当番」に関しては、合理性があると思っている。
よその地域は、「雨の日に赤ちゃんを抱っこ紐に抱きながら横断歩道で旗を持っているママ」とか「3歳くらいの幼児の手引きながら旗を持っているママ」も見たことがあって、さすがにそれはどうなの…とは思ったけれど、うちの地域は「未就学児がいる家庭は免除」となっていたので、未就学児のいた我が家はこれまでやらなくても良かったし、この決まりにも合理性はあると思っている。
本来は「旗当番」も有償で完全な外注とするか、保護者が本当の意味での有志でやる場合は手当(ファミサポみたいな最低限のボランティア費用)を支払うなどしてお願いするのが理想だとは思うのだけれど。
以前は、リタイヤ後の近隣のシニアが有償(こちらもボランティア価格)でやっていたところもあったらしいのだけど、安全上の観点から上限75歳までと決まっている。
今のシニアは60代後半でもまだ働いていて頼めなくなってきて、上が75歳で引退、下はまだ現役で引き継げない、みたいな感じにもなっていて、ボランティア自体も人手不足となっている。
自分の子供の通学範囲を地域の他人に頼むことが難しくなってきている以上、自分が仕事と家事をしているからと言う理由だけで、やれないとは本当言えなくなってきている。
あとは、「中に入ってみないと全容は見えないし、変えられない」とも思っている。
もちろん「中に入ったとしても、硬直しすぎていて私一人なんかでは変えられないかもしれない」とも思うし、無理な人が「無理!」って言う自由も残しておかなければいけない。人によってキャパも違うし、本人の心のキャパだってそのときどきの体調によって違ったりもするわけだから、無理だと言って断る選択する人を非難はしないけれど。
だけど、今の私の住環境や通学路の状況などを鑑みると、やらずにもし子供の安全が脅かされるようなことが起きたら、きっと私はむちゃくちゃ後悔する。
私は中に入ってみて、全部変えるのは無理だとしても、せめてもう少し、自由・任意の参加範囲を広げていければ良いなとは思っている。
結果的に、1mmも変えられないかもしれないけれど、それでも「ミイラ取りがミイラになる」ことだけは無いように気を付けます。
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