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冥王星逆行


2022年4月30日〜10月9日、冥王星は逆行します。

冥王星は、「破壊と再建」「変容」「死と再生」といった作用を持つ天体です。

西洋占星術における10天体の中で一番遠くにあり、外の宇宙空間との境にあるエネルギーの出入り口にもなっている重要な天体で、とてもエネルギーが強く影響力もあります。

公転周期は約248年、軌道が楕円軌道なのでひとつのサインに滞在する期間はまちまちですが、一つのサインに約15年〜20年滞在し、サインを跨いで逆行をし次のサインへと進んでいきます。

順行のときは少しずつ「破壊と再生」を促し世界や私達の在り方を変えていきます。
社会や時代の流れを経て、私達へと影響を及ぼしていきます。

 

現在冥王星が滞在している山羊座には2008年に入りました。
2023年に水瓶座に移り一旦山羊座へ戻りますが、2024年に完全に水瓶座へと進みます。

今回の逆行は冥王星山羊座時代の総決算の振り返り期間とも言えるでしょう。

冥王星が滞在している山羊座は、コツコツ努力し目標を達成するサインです。
社会貢献、枠組み作りが得意、ルールを守る、一方で臆病な側面もあり保守的ですので冒険はしません。

山羊座に滞在している期間は、社会的評価や「国」や「地域」などの確立された伝統的な在り方に破壊と再生が促されます。

 

逆行のときは冥王星の持つ「破壊と再生」の力が弱まり、古い時代の問題点や改善点が浮き彫りになったりします。

世界規模な変容の速度が鈍るので、これまでに起きたことの衝撃を改めて吟味し振り返っていく期間となります。

 

逆行が始まる度数のサビアンシンボルは「お茶の葉を読んでいる女 」

葛藤の度数

次の水瓶座へ向かうため今いる場所からひとつ視野を広げてみる。

社会情勢や国際情勢、新しい考え方、色んな人の意見や、物事の裏の裏まで。

見識が広がり物事を判断する時の材料が増え、先を読むカンが冴え渡る。

「お茶の葉」という目の前に確かに在るものから、直感やイメージ力で答えを見出す。

山羊座のもつ保守的で慎重な面を見直して、そこに残された兆し(サイン)を直感やイメージ力を発揮して先を読んでいくのです。

 

逆行が終わる度数のサビアンシンボルは「山の巡礼 」

向上心を持って上を目指す度数

「不屈の精神」だけで目標を叶えようとひたすらに進む。

早く次の景色が見たくて、一心不乱に登る。

精神的な成長を経て、視野が広がり、旅に出るような熱意をもたらす。

山羊座のもつ責任感で、自分で決めたことはやり遂げる!と決意し諦めることなく目的地を目指す。

辛いことも悔しいことも悲しいことも、目標に至るまでの大事なプロセスであり、忍耐強く少しずつ前へ進む。

そうすれば必ず見たことのない景色にたどり着ける巡礼の旅なのです。

 

今世界で起こっていることを振り返る期間。

このままだと世界はどうなってしまうのか、先の見えない不安に憂いていても何も始まらない。

社会的な成功って自分にとってどのような幸せに繋がるのでしょうか?
今までの地の時代の在り方で不用なものはなんなのでしょうか?

そしてこれからどう在りたいのか、新しい在り方が見えたら突き進んでいく。

 
そんな冥王星山羊座時代最後の逆行
 

どうか世界が良い方向へ向かいますように。
 

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