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40代のはじまりに自分らしい働き方をようやく理解できた1か月間【POSIWILL CAREER受講記】

◆ポジウィルを受講を決めるまで

自分の働き方、職場環境への漠然とした不安が拭いきれない日々が続いていた。そのまま、結婚・妊活・妊娠・出産に突入し、仕事に対する不安ときちんと向き合うことができないまま数年がたってしまった。
自分も職場復帰し、子どもが保育園生活にも慣れて、ようやく生活のリズムがつかめるようになったころ、またあの「漠然とした不安」がよみがえってきた。
今の仕事は、安定的であり、給与・福利厚生も悪くはない。だが、基本出社が前提となっており、職場が遠い。加えて、社外はもちろん、社内調整を前提とした業務が多く、この社内調整による人間関係の難しさに日々悩むことも多い。
今後の子ども成長や親の介護といった環境の変化に備えて、リモートが可能であったり、より自分のペースで働ける働き方ができないものだろうか。
そして、環境を変えるために今自分ができること、今後取得したいスキルを見極め、今後の人生どう進んでいきたいのかを整理する必要があるのではないか。
そこに向き合うことにした1か月間をここに残しておこうと思う。

★経歴的なもの
【年齢】41歳 
【学歴】大卒 (海外・国内旅行、バイト中心)
【業界】金融
【経歴】新卒1社目:5年勤務、2社目:入社14年目(2年弱の産休・育休あり)
【職種】情報処理(1社目:開発・設計、2社目:社内外調整業務)
【業務内容】カードシステムのプログラム開発・設計
      企業向けサービス提供に伴う社内外の諸々調整業務他
【得意技】コツコツ作業、稟議書作成

今の自分が理解している「自分のキャリア」はこんなところだ。
そもそも自分が1社目で転職した理由って何だっけと振り返った。
当時の自分は20代で気力も体力も十分だったが、SEという仕事は忙しかった。そして、顧客へ提供するモノづくりに対する責任の大きさに気づいて、そのプレッシャーが重くしんどかった。おそらく社会の厳しさに初めてふれた20代の若造は、「このまま社畜のように心も体もすりきれてたら、一度の人生すぐ終わっちゃうじゃん。もっとアフター5(死語)を楽しめる働き方をしたいのよ!」と気づいてしまった。

そして、残業が少ない仕事かつ1社目のスキルを活かせる仕事を軸に社内SEに絞って転職活動した結果、今の会社に入った。入社当時は社内システムの保守・管理といった業務をこなし、想定どおり残業もこれまでの比ではなかった。若干、チームの上司との付き合い方に悩んだが、平穏な日々だったと思う。

それが、3年目に人事異動があり、今の部署に配属となった。そこでの仕事は社内SEというより、社内外の調整が主な業務であった。それまで円滑なコミュニケーションをとれていたと思っていた同僚とは、同じ部署となり、社内調整が必要な業務を進めるうえで、考え方や進め方の違い等で徐々にうまく付き合えなくなっていた。
メンバーに気を遣い、社外とのトラブル調整に苦慮し、だんだん自分の働き方はこれでよいのか悩みだした。
そんな中、結婚し、妊活のうえ出産し、産休・育休という中で、いったんその悩みは棚上げとなっていたが、その悩みはそのまま変わっていなかった。

育休明けの復帰後は、子どもの急な体調不良で休むことも増え、親の高齢は進んでいく。
今の仕事は出社が前提となっていて、さらに仕事の進め方で社内コミュニケーションに悩みながら働いている。今の仕事をこのまま続けていて、自分らしい働き方・生き方ができるのだろうか。そもそも自分らしい働き方って何だろうかと答えのないモヤモヤが常にあった。

そんな中で出会ったポジウィル。何か動き出さなければと思って、とりあえず無料カウンセリングに申し込んだ。
カウンセラーの方に
「今が中長期でキャリアを考え決断していくタイミング。仕事という観点はもちろん、人生=仕事ではないので、「自分はどんな人間で何を大事にしたいのか」「そのためにどんな手段があるか、どう優先順位をつけて行動していくのか」という自己理解〜アクションまでを伴走していきます。」と言われ、それだ!と思って受講を決めた。

◆ポジウィルを受講してみて

私のトレーナーさんは大木さん。https://twitter.com/ayanoki05

柔和だけど、言うことは言ってくださり、しっかり向き合ってくださったおかげで、私も自分の言いたいことは伝えられたと思う。

★初回面談
初回面談のテーマは『課題抽出とゴール設定』。
こんな曖昧な状態の私が、それらを見出すことができるのか、面談が始まるまでは不安だった。
だが、面談終了後、いつのまにかきちんと達成できていた。それは不思議な感覚だった。
これまで私という人間には私だけで向き合わなければならないという勝手な思い込みがあったが、きれいに払拭された。
私という人間のスタンスや物事への向き合い方を他人からの視点も確認しながら、見つめなおすことで、自分がどう生きたいのか働きたいのか整理できるかもと予感できた時間だった。
また、毎週の課題の中で、日々の内省をするワークがあったのだが、これが結構自分という人間をあらためて見直せる時間だった。毎日その日の振り返りをして文字に書き起こすと、自分の思考のくせがわかり、自分理解につながった。

★面談2回目
2回目の面談のテーマは『人生理解』。
これまでの人生のポジティブとネガティブな体験を振り返り、そこから感じたことやなぜそうなったかWHY・HOWを整理した。
その中で、大木さんから「アサーティブ(お互いに穏便にとらえられるようにもっていくこと)なコミュニケーションを目指しましょう!」と提案してもらった。
そんなコミュニケーションが取れたらみんなハッピーで素晴らしいと目からうろこ状態だった。なかなか全てのコミュニケーションをそうすることはまだまだ訓練が必要そうだが、考え方として知ることができて良かった。
早速、日々の課題にアサーショントレーニングも取り入れて、実践した。
今後もアサーションを意識することで、思考を楽にすることはできるし、自分にはその必要があると感じている。

また、大木さんからは読書ワークとして「嫌われる勇気」という本を勧めていただいた。以前世間で流行ったことは知っていたが、勝手に「嫌われても自分らしく生きていこう」的な本かと思い、特に興味を持てなかった。
でもせっかく推薦いただいたし、話題になったことにも理由があるのだろうと、先入観を捨て早速読み始めてみた。
結果、序盤から考えさせられる言葉「課題の分離」という考え方に触れ、そこから日々の内省ワークやアサーショントレーニングにもすぐ影響を受けた。自分は自分が世界の中心にいることが当たり前だと思っていて、常に縦の関係の中で生きてきたなと実感した。
仕事や家事などの日常に忙殺され、読書の時間を削っていたが、やはり新たな気づきを得るため、読書は日常に必要だと思い知らされた。

★面談3回目
3回目の面談テーマは『仕事理解』。
今の会社の何にモヤモヤしていて何を変えたいと思っているのか。そこもじっくり大木さんと話すことができた。
その中で、自分としては今の会社で働き続けることもできなくはないことが分かった。
一方で、今の自分が抱える「ここではない感」がどこからきているのか、そこを掘り下げなければならなかった。その前には、まず自分がどういう立場になりたいのか、自分の強みが何なのかを理解することが必要ということで、大木さんとあれこれ話をした結果、自分は

 ・縁の下の力持ち的な立場でやりがいを感じ、最大限に能力を発揮できる  
  と感じている。
 ・自分の強みは「慎重さ」「準備力」「責任感」「想定力(計画力)」で
  あることに気づけた。

自分の強みを言語化できたことはとても心強いことだった。
この時点でも、大木さんすごいな、ポジウィル生半可ではないなとあらためて実感した。

★面談4回目
4回目のテーマは『ライフキャリア設計』。
今回はまず、前回の面談で掘り下げる必要があると気づいた「ここではない感」がどこから来ているのかということを考えた。

結論自分には
 ・フラットに意見を言い合える環境であること
 ・コツコツ作業が好きなので、自分のペースで作業できることが大事な軸
  となる
ことが分かった。

常に社内のコミュニケーションや議論が必要な業務(ここが基本出社にもつながっている)であること、事務職や総合職といった垣根があることが自分らしくのびのびと働くことを妨げていそうであり、それがコツコツ作業好きの私に負担になっていると納得した。

そのうえで、今後考えるべき課題も出てきた。
開発・保守・運用をしていた前職のような仕事(エンジニア系?)のやり方が自分にも合っていそうだが、忙しすぎは前職の二の舞となる。
また、自分がエンジニア系の仕事をまたこなせるのか、今のスキルでは経験採用は無理かもしれない。

そんな課題が見えた現在を踏まえたうえで、近い未来・遠い未来それぞれの理想像を考えた。
私はそれぞれの未来を3年後・7年後と設定し、そこから私の人生の軸で一番大事にしたいもの、充分時間を当てて向き合いたいことを導いてみた。
そして、私の人生の軸は「家族+余暇」であり、働き方としては「労働+学習(自分のペースで学びながら働けること)」を大事にしたいということが分かった。

★最終面談
いよいよ最終面談。これまで一か月かけて考え、導き出してきた自分の軸をもとに、『アクションプランを立てる』。

まず、自分のギャップとなっている「内的リソース」「外的リソース」を整理した。

<内的リソース>
 ・人間関係に振り回されがちで自分のペースで素直な自分を出して働けて
  いない。
 ・家族との時間の比重が大きく、余暇・趣味の時間を持てていない。
<外的リソース>
 ・エンジニア系の職種に就く場合、今の時代に活かせるスキルがほぼない
  ため、これから習得する必要がある。
 ・人脈が薄い。
 ・自分のスキルで何が通用するのか、より伸ばしていけるのか理解できて
  いない。
これらをもとに、最終的に自分が今すぐやること、それ以降やるべきことをまとめた。

私のアクションプランは以下の通り。
 ・今すぐエージェントに行って、どんな職種や求人があるのかチェック
  して自分に合いそうな職種・会社を見極める。
 ・自分が取り組めそうなITスキルを見つけて学習を始める。
 ・退職することを現職場に伝える時期、転職活動を始める時期を決める。

正直ここまで具体的にプランを立てることができるとは思っていなかった。でも、ここまで具体的にしないと、これまでのワークは机上の空論で終わってしまい、行動にはつながらないのだろうから、やはり今回の体験はとても有効なものだったと実感した。

★まとめ
「POSIWILL CAREER」とともに振り返ることができる貴重で稀有なものだった。
そして、自分が今求めてる働き方、生き方を整理できたことで、あらたな発見、やっぱりそうだったんだという腹落ちする納得感を得られた機会であった。

今の自分が大事にしたい軸をもとに、アクションプランを実施していけば、自分の生き方を大切にしながら、自分らしく生きていける気がする。時にはその時の自分の軸を修正しながら。

この体験を得た2022年をきっかけに今後は自分だけでなく、周りにも頼りながら、自分の軸を見つめ続けたいと思った。この明確な展望を得られたことは私の大きな糧になるだろう。


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