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現在のこと~逢いたかった人に逢えた♡

夏休みに入り、かかりつけの県外の病院へ定期受診へ行ってきました。
夏休みということで混雑していることは予想していましたが、まず駐車場に入ったところで…
何台もの車が行ったり来たりしていました。
これは停めるのに時間がかかりそうだな〜と思いましたが、なぜかいつも駐車場の運だけはいい!

進んだ先にちょうど出る車がいて、待つことなく駐車出来ました。
しかも、建物に一番近い場所に…

しまった!!
今回もまた、こんなところで大事な運を使ってしまった。
そう思いましたが、ありがたく駐車させて頂きました。

病院に足を踏み入れると、人の多さに驚きました。
覚悟はしていたけれど、今日は長丁場になることが一目で分かりました。

11時に到着しましたが、受付番号はすでに302番。各診療窓口に行く度に、今日は時間がかかる旨の説明を受けました。

私たちはいつもの通り、一つずつ予定されている検査を回りました。
採血・心電図・レントゲンまできたところで、次の心エコーは一人一人に時間がかかる検査なので、特に混雑していました。

私たちは先に昼食をとることにし、売店でお弁当を買って飲食スペースで食事を済ませました。

その帰り道…
私がずーっと逢いたいと願っていた人に、逢えたのです☆彡

入院中、息子のプライマリーとして私たち親子を支えて下さった看護師のN美さんです。

N美さんはスラッと長身でサバサバとしていて、笑顔がステキな看護師さんです。
私はN美さんが大好きで、とても信頼していました。

私たちが入院していた4階東病棟の中でも、スキルが高くお医者さまや他の看護師さん達からも頼りにされる存在でした。
それゆえ抱えている仕事も多く、会議や勉強会に出席したり新人さんの教育をしたりと、とても忙しく動き回っているという印象でした。

忙しいと分かっているので、声をかけるのを躊躇してしまうこともあり、そんな時には私の顔色を見て何かありそうだなぁと察して、勤務が終わってから顔を見せてくれることもありました。

検査結果に不安を抱えている時は、良いことも悪いことも丁寧に説明した上で、私を安心させる言葉をかけてくれました。 
多くを語らなくても私の気持ちをくみ取り、求めている以上の答えを返してくれる…
そんな看護師さんでした。

ちょうど次男が6ヶ月くらいの頃…
2回目の手術を終えたあとで、退院に向けてのお話をした時のことだったと記憶しています。

先の心配ばかりしている私にN美さんがこう言いました。

『お母さん、もちろん心配なのは分かる!
でも、今しかないこの可愛い時期に、健康な子供さんと同じように、子育てを楽しんでほしい』と。

そう言われて私はハッとしました。
子育てを楽しむなんて、考えてもいなかった。
毎日今日も無事だったと、息子の命を繋いでいくことに必死だった。
心配ばかりして、楽しむことなんてこれっぽっちも考えていなかった。
そっか、楽しんでいいんだ!?

そこから、考え方がガラリと変わりました。
それまでは、手術や検査を受ける度に泣き叫ぶ息子を見て、
『痛い思いをさせてごめんね。辛い思いをさせてごめんね。』
と謝ってばかりいました。

でもそれからは、
『今日も元気でいてくれてありがとう』
と毎日寝顔を見て、ありがとうを伝えるようになりました。

ごめんねではなく、ありがとうと言えるようになったことは、自分自身大きな成長でした。

大変な使命を背負って私たちのもとに来てくれた次男が、生まれてきて良かったと思える人生にしてやりたい!
たくさんの楽しいことを知ってほしい!
いろんなことを経験して欲しい!

どんどん、前向きな希望が湧いてきました。

そこからは、次の手術まで少し間があきそうだったので、次に入院する時は
『お母さん、頑張ってるね~子育て楽しんでるね~』
とN美さんに褒めてもらいたくて、日常生活を精一杯楽しむことを約束して別れました。

しばらく病棟へ上がってくることはないかなぁという最後の入院の時…
N美さんは産休に入られて、担当の看護師さんは別の方に変わっていました。
もちろん寂しい気持ちもあったし、成長した息子の姿を見てほしかった。

でも、次の担当看護師さんにも良くして頂き、退院の際はお世話になった看護師さんたちが仕事終わりに立ち寄って下さり、写真を撮ったりこれまでのことをお話をしたり、しっかりとお別れをすることが出来ました。
ですがやはり、一番お世話になった肝心のN美さんに感謝の気持ちをお伝えすることが出来なかったことが、ずっと心に引っかかっていました。

小さい頃は泣いてばかりだったので、一緒に写真すら撮ったことがありませんでした。
いつかばったり会うことが出来たら、これまでの感謝の気持ちを伝えたいと、定期受診へ行く度にいつもどこかでN美さんの影を追いかけていました。

病棟の看護師さんがヘルプに降りてくるかもしれない計測のお部屋や、お昼ごはんを買いに来るかもしれない売店、夜勤明けで出てくるかもしれない扉や、検査に付き添ってくるかもしれないエレベーターの前など…

山崎まさよしの歌の歌詞のように…
(One more time,One more chance)
こんなとこにいるはずもないのに~♪

実際似た人を見かけ、追いかけたこともありました(笑)

昼食を終えて、心エコーのブースへ戻ろうとしていた時、目の前の扉がバーンと開きました。

そこから逢いたかったN美さんが勢いよく飛び出してきたのです。

見ると患者様の対応をされていたので、私は待つことにしました。
もう3年以上待ったんですもの。
いくらだって待ちます。

部屋に戻ろうとするタイミングをみて、声をかけました。

私たち親子のことを認識してもらえるか自信はなかったのですが、勇気を出して…

『N美さん!〇〇です。』

すると、顔を見た瞬間表情がパーッと明るくなるのが分かりました。
『うわぁ~お久しぶりです~♡♡♡』
息子が最後に会ったのは3歳の時だったと思うので、すっかりお兄ちゃんになった息子を見て、以前と変わらない笑顔で微笑んでくれました。

まだ接客の途中のようだったので長い時間は引きとめられず、ずっと逢いたかったことと感謝の気持ちを伝えして、溢れそうになる涙を堪えながら別れました。

現在所属している部署は外来のある1階フロアだったので、これからも会うチャンスがあることが分かり、嬉しくなりました。

待ちわびていた人に逢えたことで心が満たされ、なんだか晴々とした気持ちになりました。

その後、心エコー検査・診察を終えて病院を後にしました。

混雑していて疲れるかなぁと思っていたのですが、嬉しいハプニングのおかげで、ほとんど疲れを感じることなく受診を終えることが出来ました。

この数年間で、次男のことがなかったら出逢うことのなかった方たちとの出逢いが、たくさんありました。
関わってくださる方たちは、みなさんあったかい。
素直に受け入れることのできない時期もあったけれど、今は関わって下さる方たちに真摯に向き合い、心から感謝しています。

振り返りはなかなか進んでいませんが、N美さんとの嬉しい再会をどうしても記録に残したくて、久しぶりにnoteを開きました。

振り返りの続きもマイペースに続けながら、現在の息子の様子もちょこちょこ発信していきたいなぁと思う今日この頃です🌟


応援ありがとうございます(⁠灬⁠º⁠‿⁠º⁠灬⁠)⁠♡